マッチ・グループ、ティンダーの暗号資産・メタバース計画を保留に
オンラインデーティング大手のマッチ・グループは、主力ブランドの1つであるティンダーに不満を持っており、暗号資産(仮想通貨)の導入と、メタバースを活用したデーティング事業の始動という以前の計画を保留している。
マッチ・グループCEO(最高経営責任者)のバーナード・キム氏は最近公開された株主宛書簡で、過去に強気な発表を行ったり、21年にはソーシャルネットワーキング企業ハイパーコネクトを推定17億3000万ドルで買収しているにもかかわらず、同社のサービスをメタバースに統合することに対して慎重な姿勢を示した。
キム氏は、次世代ユーザーを取り込むためにはメタバースでのデーティング体験が重要であるとしながらも、次のように述べた。
「しかし、メタバースの最終的な輪郭や、何がうまくいくか、いかないかについての不確実性、そしてより厳しい運営環境を考慮し、ハイパーコネクトのチームに繰り返し行うのはいいが現時点ではメタバースに大きな投資をしないように指示した」
同時に、キム氏とマッチ・グループは、「この分野を慎重に評価し続ける」意向を示し、「全体的な機会がより明確になり、成功する見込みの高いサービスであると確信できる適切な時期」に前進することを検討すると述べた。
この発言と同時に、キムCEOはティンダーの22年第2四半期の業績とサービスの停滞に対して失望感を共有している。ティンダーの直接収入は前年同期比で13%拡大したが、マッチ・グループは同四半期において「通常は成功している収益化を上手く実現できていない」と同氏は評している。
「ティンダーの下半期の収益成長見込みは、いくつかの最適化と新商品プロジェクトの実行が期待外れであった結果として、当初の予想を下回っている」とキム氏は述べた。
キム氏の書簡では、ティンダーコインのテストでの「複雑な結果」を受け、プレミアムサービス専用のトークン発行に対しても慎重な姿勢を示している。「より効率的にティンダーの収益に貢献できるよう、一歩下がってこのプロジェクトを再検討することに決定した」ということだ。
「バーチャルグッズについては、ティンダーの次の成長に向けた真の原動力となり、未開拓のパワーユーザーを切り開くのに役立てることができるよう、さらに検討を重ねていきたい」と述べた。
一方、ティンダーCEOのレナーテ・ニイボルグ氏は同社を去ることとなった。同氏の退任は、マッチ・グループが発表した複数のティンダー経営陣の移動の1つだ。新しいCEOが見つかるまでの間、キム氏がその役割を担う予定だという。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/match-group-puts-crypto-metaverse-plans-for-tinder-hold.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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