暗号資産低迷するも、開発者らはウェブ3コミュニティへの貢献継続

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 VC投資会社テルストラ・ベンチャーズの新たなレポートによると、最近の市場低迷にもかかわらず、ブロックチェーン開発者らはウェブ3コミュニティへの貢献を続けており、最も強力で巨大なコミュニティとしてイーサリアム(ETH)がその先頭に立っている。

 このレポートによると、ブロックチェーン開発者らのウェブ3コミュニティへの参加は最近の市場崩壊の間も概ね変化していない。

 「毎月のプロジェクトまたはエコシステム単位でのユニーク・アクティブ・コントリビューター数の年間平均成長率で計測すると、ブロックチェーン開発者らのウェブ3コミュニティへの参加は引き続き堅調だ」とこのレポートは述べた。

 イーサリアムは、最も巨大で強力な開発者コミュニティとしての地位を維持している。21年半ば以降、同エコシステムは月間アクティブ・コントリビューター数が2200名を上回り続けている。

 4年間でみると、イーサリアムのコントリビューター・コミュニティは年間平均成長率24.9%で成長している。イーサリアムの月間アクティブ・コントリビューター数は、同通貨が最高値を記録した21年9月以降、9%程度減少している。

 いわゆる「イーサリアム・キラー」であるソラナ(SOL)も成長を維持しているが、まだイーサリアムに大きく後れを取っている。ソラナの月間アクティブ・コントリビューター数はピーク時に約350名だったが、最近の市場悪化で約260名に減少している。

 同ブロックチェーンのコントリビューターは、過去4年間の年間平均成長率で173%増加している。しかし、ソラナが最高値を記録した21年11月以降、アクティブ・コントリビューター数は21%減少した。

 一方、代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)では、過去8年間アクティブ開発者数が堅調に増加している。ビットコインの月間アクティブ・コントリビューターは21年中頃には400名を超えていたが、21年終盤には約350名に減少した。

 ビットコインのコントリビューター・コミュニティの年間平均成長率は過去4年間で17.1%だったとこのレポートは述べ、ビットコインが最高値を記録した21年10月以降、アクティブ・コントリビューター数は8.2%増加しているとした。

 テラのアルゴリズム型ステーブルコインであるテラUSD(UST)の破綻と、セルシウスやスリー・アローズ・キャピタルといったいくつかの有名な暗号資産企業の倒産で引き起こされた今回の市場崩壊では、暗号資産市場全体の時価総額から約2兆ドルが失われている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/despite-crypto-downturn-developers-continue-contributing-to-web3-communities.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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