暗号資産が低迷する中、仮想空間の土地の売上が急減

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 暗号資産(仮想通貨)が幅広く下落し、暗号資産市場の時価総額から約2兆ドルが失われる中、仮想不動産も暴落しており、様々なメタバースで土地の価格や販売額が過去数カ月間で最低水準に落ち込んでいる。

 オープンソースのデータプロバイダーであるデューン・アナリティクスのメタバース売上追跡ダッシュボードによると、ほぼ全てのプロジェクトで仮想土地の販売額と平均価格が大幅に減少している。

 3大プロジェクトであるデセントラランド、ザ・サンドボックス、NFTワールドは7月、22年で最悪の業績を記録した。

 デセントラランドにおける仮想土地の平均価格は過去24カ月間で最低水準に落ち込み、過去1カ月間で約4006ドルとなった。これに対し、20年7月の平均価格は約1万7736ドルだった。

 同様に、ザ・サンドボックスにおける土地の平均価格も22年1月の高値である6291ドルから大幅に下落し、7月には3377ドルとなった。NFTワールドはさらに厳しい打撃を受け、平均価格は3月の高値である1万8095ドルから7月には2328ドルに下落した。

 これらのプロジェクトでは販売額も大きく減少している。デセントラランドでは7月、過去24カ月間で最低となる約160万ドルの売上を記録した。これに対し、22年1月の販売額は1000万ドルを超えていた。

 ザ・サンドボックスも過去16カ月超で最悪の売上となり、21年11月の最高値である6500万ドル超に対し、22年7月には約286万ドルに落ち込んだ。

 今回の低迷に先立ち、20年末から22年初めまで仮想土地の価格は大きなブームになっていた。CNBCの報道によると、21年の仮想土地の売上は5億ドルを超え、22年1月だけでも8500万ドルを超えていた。

 ウクライナ戦争やインフレの高まりなどの理由で暗号資産市場や実世界の経済も打撃を受けていることを考えると、メタバースにおける仮想土地価格の崩壊は驚きではない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/virtual-land-sales-take-plunge-amid-broader-crypto-downturn.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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