暗号資産（仮想通貨）デリバティブ取引高が増加しているのには少なくとも３つの理由がある。

　暗号資産デリバティブ取引高は７月に月間で１３％増加し、合計取引高は３兆１２００億ドルになった、とリサーチ会社クリプトコンペアは最新の研究結果で発表した。現在、暗号資産価格は最悪の事態がようやく過ぎ去った兆候を示しているように、これは暗号資産市場の全体的な展望を思わせる。

詳細報告書

　ロイター通信によれば、デリバティブ市場は月間で３％上昇していると研究者は主張している。つまり、現在デリバティブ市場は合計暗号資産取引高の６９％を占めている。６月には６６％であった。また、わずかな上昇が７月に様々な交換所にわたって暗号資産取引高が４兆５１００億ドルに到達する助けとなった、とクリプトコンペアは言及した。

　さらに、日々の最高値に関しては、７月は有利であった。２９日の７月の日次最高値では、デリバティブ交換所の取引は２４５０億ドルとなった。これは６月の日次最高値２２３０億ドルから約１０％の上昇を表す。

　しかし、興味深いことに、現物暗号資産取引は前月比で７月に減少した。１．３％の下落で暗号資産現物取引は７月に１兆３９００万ドルを獲得。クリプトコンペアによれば、これは２０年１２月以降、最低である。

・何が暗号資産デリバティブ取引高を急増させたのか？

　暗号資産デリバティブ取引高が上昇しているのには少なくとも３つの理由がある。インフレとＦＲＢ（連邦準備制度理事会）の利上げの恐怖の最中、暗号資産市場は暴落した。これは投資家にリスクの高い資産を売却させた。また、テラの崩壊は間違いなくこの暴落で主要な役割を果たした。

　しかし、現在市場は徐々に回復し、投機的活動は勢いを増している。まして、現在の反発はしばらく時間がかかるというのが一般的な考えだ。

　さらに、８月はＦＲＢが行われないだろうという自信がトレーダーの中にある。また、投機的活動は来るイーサリアム（ＥＴＨ）の統合に基づいているのは言うまでもない。しかし、アップグレードは９月に行われる見込みとなっている。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

https://www.coinspeaker.com/crypto-derivatives-volumes-july/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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