コロンビア、CBDC発行を検討へ

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 コロンビアは、中央銀行が独自のデジタル通貨の発行に関心を示す国のリストに加わった。同国の税務当局DIAN(国税庁)のディレクターであるルイス・カルロス・レジェス氏によると、コロンビアは「顧客の取引を容易にする」デジタル通貨を導入する可能性があるとのこと。注目すべきは、コロンビアがCBDC(中央銀行デジタル通貨)について話すのはこれが初めてということだ。

 コロンビアで新たに大統領に任命された、左翼ゲリラ出身で反汚職活動家のグスタボ・ペトロ大統領は、暗号資産(仮想通貨)支持者であることがわかっている。ペトロ大統領は過去に、ビットコイン(BTC)は「優れた現金技術」であると述べるなど、暗号資産を支持する数多くの発言を行っている。さらには、違法物での取引を抑制する方法として、コロンビアは戦略地域で余剰エネルギーを暗号資産マイニングに活用するべきだと主張している。

 コロンビアは大統領の支持を得て、マイニングや暗号資産の法定通貨化によってビットコインを導入するかもしれない。そうなれば、コロンビアはエルサルバドルと中央アフリカ共和国に続き、この道を歩む世界で3番目の主権国家となる。CBDCの導入はコロンビアをさらに前進させ、同国が暗号資産の未来に向けて取り組んでいることを確かなものにするだろう。

●暗号資産導入のコロンビア

 コロンビアは、ブロックチェーンに可能性を見出している国の1つであり、未来は暗号資産にあると信じている。最近まで、この業界には適切な規制がなかったが、国内の暗号資産保有者の増加に伴い、政府はデジタル資産に関連するあらゆる問題の規制枠組みに取り組む必要性を認識した。

 コロンビア政府は7月、国内での事業展開を望む暗号資産企業に向けた規制の草案を発表。このガイドラインは、サイバーセキュリティやマネーロンダリング政策、テロ資金調達、暗号資産取引の追跡方法などの問題に対処している。

 同国の金融規制当局である金融監督庁によると、コロンビアで暗号資産関連ビジネスを行う意思のある企業は、暗号資産を含む取引を追跡するための技術および運営能力を向上しなければならない。また、企業名、利用可能なサービスチャネル、サービスを提供できる資産、これらサービスに関連するリスクに関するデータを公開することも求められる。

 このルールは概して、他の国で導入されている規制枠組みに非常に類似している。しかし、これらの規制は現時点では草案の段階だ。つまり、法改正はまだ施行されておらず、コロンビアにおけるデジタル資産の法的地位はまだ疑問視されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/colombia-cbdc-launch/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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