ロシアのマイナーが21年に「1.25GW」使用、20年全体の2倍―レポート

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 ロシアのビットコイン(BTC)マイナーが、国内で同産業が成長し続ける中、21年にはその活動に20年全体のほぼ2倍となる1.25GW(ギガワット)もの電力を使用したと伝えられた。

 ノヴィ・イズベスチヤによると、インテリオン・データ・システムズの専門家らの計算では、21年にアルトコインのマイニング活動で最大0.625GW相当の電力が使われた可能性がある。

 専門家らは、ロシアにおける暗号資産(仮想通貨)マイニングによる電力消費の年間増加量は17年以降上昇傾向にあり、少なくとも年間150%増加していると付け加えた。

 ロシアのビットコイン・マイナーは20年、マイニング活動に0.728GWを使用していた。

 大規模な暗号資産マイナー業者はロシアのビットコイン・マイニング全体の40-45%を占めており、専門家らはこの数字は今後急速に増加する可能性が高いと論じた。

 国が株式過半数を有するガスプロムネフチのような石油生産会社は既に、石油採掘現場に伴うガスを利用してマイナーが機器に電力を供給できるようにする試験事業を拡大している。ハンティ・マンシ地域の施設は、石油ポンプと共に数百台のマイニング機器を稼働できるよう改造されており、ロシアの大手ガス産業グループのトップは暗号資産マイニングについて、「余剰がある、あるいは電力生産コストが市場価格よりも高い場所で安い電力を収益化する手段だ」と語っている。

 大手業界関係者らは、税金がかかり電気料金が高くなるとしても、ロシア政府に対し業界の法整備を求めている。財務省は追加の税収が切望されている財源増加につながる可能性があると考えており、極めて熱心だ。同省は、8月末に次の会期のため国家院に議員が戻った際に必要な法整備を行いたいと考えている。

 インテリオンでゼネラルディレクターを務めるティモフェイ・セミョーノフ氏は、「複数のロシア地域でエネルギー資源が過剰になっていることを背景として、エネルギー消費の多いブロックチェーン・コンピューティングに対する関心が高まっている」ことは、「間違いなく」「新たな機会」をもたらしていると述べた。

 セミョーノフ氏は、この業界の発展でマイナーが利益を得るだけでなく、「多数の関連業界」も利益を得る立場にある主張した。

 ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネス・スクールの計算によると、22年1月においてロシアは世界の月間平均ビットコイン・ハッシュレートの4.66%を占めている。しかし21年9月に中国がマイニングを取り締まった結果、ロシアのマイニング能力がここ数カ月間で急成長しているかも知れないと主張する人々もいる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russian-bitcoin-miners-used-125gw-to-power-their-rigs-last-year-double-the-2020-total-report.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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