BTCの上昇はアクティブユーザーを引き寄せられず―取引フローで需要の「冷え込み」明らかに=グラスノード

82768624_s.jpg

 ビットコイン(BTC)の最近の上昇トレンドは新たなアクティブユーザーの波を引き寄せておらず、取引フローも「資本流入が比較的冷え込んでいる」ことを示している。オンチェーン分析会社のグラスノードが明らかにした。

 ザ・ウィーク・オンチェーンというレポートの最新号で、グラスノードのアナリストらは、6月下旬から8月上旬の上昇中に新たなビットコイン利用者からの関心が欠如していたことが、「勢いのなさと、その後1BTC=2万4400ドルで反転し実勢価格以下に戻った」主な原因の1つだとした。

 新たなアクティブユーザーを引き寄せられなかった点は、「特に個人投資家と投機家で顕著だった」とこのレポートは記した。

 ビットコインの実勢価格は、購入時の価格における流通する全コインの価値を流通するコイン数で割ったもので、平均的なビットコイン投資家の損益分岐点とみなされることが多い。実勢価格は現在、約2万1700ドルだ。

 グラスノードはさらにこのレポートの中で、現時点でのビットコイン市場の根本的な弱さのもう1つの兆候として取引フローを指摘した。このレポートによると、取引フローの月間モメンタムは現在、投資家からの関心の冷え込みを示している。

 「現在、取引フローは数年ぶりの低さとなり、20年後半の水準に戻っている。このことは、個人投資家の取引量と同様に、同資産への投機的な関心が全面的に欠如している状態が続いていることを示唆している」とこのレポートは記した。

 ビットコイン市場における6月の底値からの上昇は「投機家の市場への大きな流入を伴っておらず」、この上昇は「オンチェーンの観点からはほとんど実体がなかった」と示唆される、とグラスノードは付け加えた。

 グラスノードは結論として、ビットコイン市場の現在の構造は「間違いなく18年後半の弱気市場に匹敵する」ものだと指摘した。しかし同社は、市場には「持続的な上昇トレンドに必要な収益性と需要流入の大きなトレンド反転がまだない」とも警告した。

 UTC(協定世界時)24日午前9時15分時点で、ビットコインは2万1352ドルで取引されており、1日間では1%未満、1週間では11%近く上昇している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-price-rally-failed-to-attract-active-users-exchange-flows-reveals-lackluster-demand-glassnode.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて