NFT市場は1日で上昇、1億ドル以上のNFTが1年で盗まれるとエリプティック

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 NFT(非代替性トークン)市場では過去24時間に売上高で急反騰があったが、21年には1億ドル以上のNFTが盗まれた、とブロックチェーン分析企業エリプティックが明らかにした。

 ブルーチップNFTの合計取引高は8月24日に上昇した。NFTのデータアグリゲータ「クリプトスラム」によれば、協定世界時木曜日午前7時、ユガラボのBored Ape Yacht Club(BAYC)は売上で200万ドルを記録し、24日と比較し約35%増加した。

 同様に、Mutant Ape Yacht Club(MAYC)、Azuki、クリプトパンクスのような他のブルーチップコレクションは過去24時間にそれぞれ約56%、311%、11%増加した。

 BAYC、MAYC、Otherdeedのような上位コレクションのフロアプライスも過去24時間でそれぞれ約9%、8%、6%とわずかに増加した。

 イーサリアム(ETH)Mergeにつながる最初の更新の日付が9月6日に確定され、NFT市場が急上昇したが、Mergeは9月10日から20日の間に完了すると見込まれている。

 しかし、NFT市場はいまだに21年初期の安値であることは注目に値する。クリプトスラムのデータによれば、ETHブロックチェーンの米ドルのNFT売上高はここ数日で約1200万ドル減少し、22年5月1日に記録した史上最高値6億2800万ドルと比較すると、98%以上の下落である。

 一方、21年7月から22年7月の間に1億ドル以上のNFTが盗まれている、とエリプティックの最近の報告書で公表された。

 また、17年以降、NFTベースのプラットフォームを通して800万ドル以上の不正資金が浄化されていて、有名な供給源から生じる取引活動の0.02%を占める、と「NFTと金融犯罪」という題の報告書は明らかにした。

 「21年7月から22年7月の間に、詐欺を通して、1億ドル以上に相当するNFTが盗まれたと公に報告されていて、犯人は1回の詐欺で平均して30万ドルの利益を得ている」と報告書に記載されている。「22年7月は記録上最高の月で4600以上のNFTが盗まれ、暗号資産(仮想通貨)の弱気市場にかかわらず、詐欺の勢いは弱まっていないことを示唆している」。

 米政府の制裁措置を受けているミキシングサービス「トルネード・キャッシュ」は「52%のNFT詐欺利益に最適な浄化ツール」であるとエリプティックは付け加えた。

 22年夏の分散型金融(DeFi)ハッキング数の大幅な増加とともに、上位NFTコレクションやNFTコミュニティメンバーを標的とした攻撃数も増加している。

 報じられたように、BAYCは6月初旬に不正利用で200ETH相当のデジタル資産を失った。NFTインフルエンサーZenecaとNFT登録プラットフォームPREMINTも7月中旬にハッキングの被害者となった。

 一方、リスクを軽減するために、ソラナ(SOL)ベースのウォレットプロバイダー「ファントム」は詐欺のNFTをバーンする新しい機能を発表した。
 
(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/nft-market-rises-in-a-day-over-usd-100m-in-nfts-got-stolen-in-a-year-says-elliptic.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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