CMEグループ、ユーロ建てのBTC・ETH先物を提供開始

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 29日、世界有数のデリバティブマーケットプレイスであるCME(シカゴマーカンタイルグループ)は、ユーロ建ての先物取引「ビットコイン(BTH)・ユーロ」および「イーサリアム(ETH)・ユーロ」をローンチした。

●CMEのユーロ建て先物取引

 ビットコイン・ユーロ先物のサイズは5BTCとなる予定で、「CME CF Bitcoin-Euro Reference Rate」を追跡する。イーサリアム・ユーロ先物のサイズは1契約あたり50ETHで、「CME CF Ether-Euro Reference Rate」に基づいている。

 これらは、ビットコインとイーサリアのユーロ建て価格の基準レートである。CMEグループの株式・FX商品のグローバルヘッドであるティム・マコート氏は、次のようにコメントしている。
 
 「これらの新しい先物契約のローンチは、当社既存の米ドル建てビットコイン・イーサリアム先物契約でみられた力強い成長と深い流動性を基にしている。当社の新たな先物商品であるビットコイン・ユーロとイーサリアム・ユーロは、時価総額で最大の2つの暗号資産の取引とヘッジを行うための、より正確で規制を受けたツールを米国内外の機関投資家に提供することができる」

●ヨーロッパで暗号資産デリバティブの需要高まる

 現在、ヨーロッパ市場では暗号資産デリバティブ商品、特にビットコインとイーサリアムの先物契約に対する需要が高まっている。CMEは8月初め、ビットコイン先物とイーサリアム先物をヨーロッパ市場でローンチする計画を初めて明らかにした。

 今回の発表の数日後には、イーサリアムブロックチェーンが現在のPoW(プルーフオブワーク)コンセンサスモデルから、拡張性が高くより効率的なPoS(プルーフオブステーク)ブロックチェーンプラットフォームに移行するアップグレード「Merge」が行われる。

 また、このビットコインとイーサリアム先物取引は、ちょうどユーロが米ドルと等価になるタイミングでローンチした。つまり、現時点で1ユーロは1米ドルにほぼ等しいということだ。ビットコイン・イーサリアム先物のローンチにより、ヨーロッパに拠点を置く機関投資家は、規制された方法でこれらの暗号資産に投資することができるようになる。

 ビットコインとイーサリアムは、26日に開かれたFRB(米連邦準備制度理事会)のジャクソンホール会議の後、売り圧力にさらされている。コインシェアーズのデータによると、ビットコイン投資商品からは合計2900万ドルが流出している。これにより、3週連続でビットコイン商品から流出していることになる。

 イーサリアムの投資商品からは、100万ドルという小規模な流出が確認された。コインシェアーズは、「9月にMergeが実行されるとの確信が高まっているにもかかわらず、投資家はポジションを追加する前にMergeが実現するのを待つことを望んでいる」と報告している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/cme-launches-bitcoin-ether-futures-eur/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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