暗号資産に対する世界の投資家の信頼は依然強い、教育が「不可欠」

182052080_s.jpg

 市場低迷にもかかわらず、22年下半期、ヨーロッパでは暗号資産(仮想通貨)に投資する個人投資家が増加し、アメリカ大陸のほとんどの地域ではこの新興資産クラスへの信頼が高まり続け、アジアでは暗号資産投資に対してより慎重なアプローチが取られている。また、暗号資産に対する理解が深まれば、この市場に参入する新規投資家が増えることになるという。

 これらは、暗号資産取引所ビットスタンプが実施した世界的調査で明らかになった。調査は世界23カ国の2万8000人の個人・機関投資家を対象に、22年5月19日から同年6月6日にかけて行われた。

 調査結果によると、22年第2四半期末時点で、調査を受けた主要欧州市場の個人投資家の約52%が暗号資産に投資していると回答。同年第1四半期の45%から上昇している。

 また、依然として消費者教育が投資家の市場参入を妨げている課題であるようで、ヨーロッパの回答者の約21%が、暗号資産への投資を行いたいが、始めるための十分な知識がないと回答した。ビットスタンプによると、この数字は英国で最も高く、4月の25%から調査最終日には31%に上昇した。

 ビットスタンプのジャン-バティスト・グラフティオCEO(最高経営責任者)は、この最新調査「Crypto Pulse」を見ると、最近の市場の課題にもかかわらず、投資家は依然として暗号資産についてもっと知りたいと考えていることがわかるとコメントしている。

 「したがって、企業が率先して、信頼性の高い、十分調査された教育コンテンツを提供し、一般投資家に活力を与えることが不可欠だ。そうすれば、投資家は投資について最善の決断ができるようになる」と同CEOは述べた。

 一方、アメリカ大陸のほとんどの地域では、第2四半期、個人投資家は引き続き暗号資産により高い信頼を示した。

 「実際、個人投資家の暗号資産への信頼が第1四半期に対して第2四半期に50%をわずかに下回ったのはカナダだけだった。アメリカ大陸のすべての国においては、暗号資産に対する信頼が68%以上と高い水準を維持しており、ブラジルが77%、チリが69%、メキシコが70%だった」

 アジア地域については、シンガポール、オーストラリア、香港、日本、インドでの調査結果から、この地域の機関投資家の大多数(66%)が、引き続き暗号資産を投資手段として積極的に推奨しようとしているということが分かる。しかし、暗号資産投資をクライエントに慎重に勧めたいとする機関投資家は、22年第1四半期の14%から第2四半期には18%に増加した。

 「しかし、投資家は暗号資産の冬を将来のために構築する機会としてとらえている。シンガポールでは、暗号資産についての将来の計画についての質問で、3分の1以上の機関投資家が投資の増加(35%)、顧客のための知識ベースの拡大(33%)暗号資産商品の拡大への投資(34%)に好意的な回答をした」ということだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/global-trust-in-crypto-remains-strong-among-investors-education-is-essential-bitstamp.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて