LGがNFTプラットフォームにHBARを選択、暗号資産ウォレットを試験

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 韓国のテクノロジー大手LGエレクトロニクスが、テレビ画面にNFT(非代替性トークン)を導入するためにヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)ネットワークを利用するとともに、暗号資産(仮想通貨)ウォレットを試験している。

 LGは、米国においてウェブOS5.0以降のオペレーティングシステムを搭載した自社テレビ上で利用できる、LGアートラボというNFTマーケットプレイスをリリースした。このNFTプラットフォームでは、ヘデラ活用のNFTを画面上で売買したり表示したりできる、と同社は述べた。

 「このプラットフォームには、アーティストを紹介し、間もなくプラットフォームに登場する新作品をプレビューできるLGアートラボ・ドロップ機能が含まれる」とLGは述べ、リアルタイムの「ライブ・ドロップ」カウントダウンによってユーザーはミント日を事前に知り「ドロップされたばかりの」NFTを取得できるとした。

 LGエレクトロニクスはこの発表の約8カ月前に、「視聴及びユーザー体験を再定義する」ために自社スマートテレビにNFTを導入するつもりだと語っていた。

 一方、LGエレクトロニクスは、ウォーリプトという名称の新たな暗号資産ウォレットアプリの開発者向けベータテストも行っている。

 ニュース1及び新亜日報によると、同社は「韓国国内と国外の特許事務所に」このアプリの名称とロゴを登録しており、年内に「正式ローンチ」をしたいと考えている。同社は、まだウォレット機能の細部に取り組んでいるとしながらも、こちらもヘデラ上に構築される予定だと語った。また、ウォーリプトはNFTに対応する可能性が高いとLGは述べた。同社は急成長中のIoT(モノのインターネット)プラットフォームであるThinQと同ウォレットとの統合も模索している可能性がある。

 LGがこれらの機能の提供に比較的知名度の低いヘデラ・ネットワークを選択したことは注目に値する。ヘデラは自らをブロックチェーンの代替物と表現し、分散型台帳技術の別バージョンである独自のハッシュグラフ技術を使用している。

 UTC(協定世界時)7時33分時点で、コインゲッコー上で時価総額第42位のヘデラ・ハッシュグラフは1HBAR=0.062ドルで取引され、1日間では1%上昇し、1週間では2%下落している。1年間では80%暴落している。

 LGエレクトロニクスは20年にヘデラと提携し、グーグル、IBM、ドイツテレコムなども参加するヘデラ運営審議会に加わった。

 LGのNFT分野への進出は、ライバルであるソウルのテレビ企業サムスンによる同様の動きに追随するものだ。サムスンは22年、ニフティ・ゲートウェイが支援する、様々なテレビ上でのNFTマーケットプレイスのリリースを発表していた。

 一方、NFT市場は21年初頭の安値付近に留まっている。クリプトスラムのデータによると、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン全体での米ドルで見たNFTの売上高はここ数日約600万ドルに減少しており、史上最高値である22年5月1日の6億2800万ドルから99%超減少している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/lg-taps-hedera-hashgraph-for-nft-platform-tests-crypto-wallet.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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