ADA価格予測:バシル・アップグレードで0.5ドル越えに、その次は
暗号資産(仮想通貨)市場全体の見通しは暗いが、カルダノ(ADA)ではブルフラッグが形成されている。カルダノは過去1週間で10%超上昇しており、これは今後のバシル・ハードフォーク・アップグレードと同トークンのロビンフッドでの取り扱い開始に起因するものだ。
●バシル・アップグレードがカルダノの12%上昇の引き金に
カルダノ・コミュニティはバシル・ハードフォーク・アップデートを今や遅しと待っている。IOG(インプット・アウトプット・グローバル)は、複数回の延期を経てバシル・アップグレードが9月22日に実施されると発表した。これはイーサリアム(ETH)でマージが行われる9月15日のちょうど1週間後だ。
バシル・アップグレードは当初22年6月に予定されていたが、2度スケジュールが変更されている。IOGは、このアップグレードの実現に必要な3つのクリティカル・マス指標が基準に達していなかったと述べた。
カルダノ開発者らは、このアップグレードで同ネットワークのスケーラビリティ向上と手数料低下を期待している。これはカルダノにとって、21年9月にアロンゾ・ハードフォークが行われて以来、最初のメジャー・アップグレードとなる。カルダノの創業者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、これはロードマップのほんの一部であり、23年にはより多くの展開を予定していると述べた。
このバシル・アップグレードに関するニュースで、カルダノに対する投資家の信頼は回復しているようだ。コインゲッコーのデータによると、同トークンは過去1週間で12%上昇している。
カルダノ開発者らがこのアップグレードの確定日を9月22日だと認める前は、カルダノは1ADA=0.43ドル付近で取引されていた。しかしその後は着実な上昇トレンドとなり、記事執筆時点では0.486ドルで取引されている。
カルダノのRSI(相対力指数)は現在中立圏にあり、過去1週間でブルフラッグが形成されているにもかかわらず、まだ買われ過ぎの水準に達していない。
バシル・アップグレードに関するニュースでカルダノを買う人々が増加している。カルダノは通常、ネットワークに重要なアップグレードがあるたびに上昇する傾向があり、近く1ドルに向かう可能性がある。例えば、アロンゾ・ハードフォーク・アップグレードの直後である21年9月2日には、史上最高値の3.09ドルに達している。
バシルが稼働した後も同様の傾向になる可能性がある。しかし暗号資産市場全体のボラティリティのために、カルダノを購入する前には注意深くなる必要がある。過去24時間で、世界の暗号資産市場時価総額は若干落ち込んでいる。そのため、市場全体の後退によってカルダノは期待されている高値への反騰に失敗する可能性がある。
●カルダノがロビンフッドで取り扱い開始
カルダノに関する朗報はバシル・アップグレードだけではない。8月31日にはロビンフッド取引所でカルダノの取り扱いが開始した。ロビンフッドは暗号資産のデイトレードで極めて人気のプラットフォームで、この取り扱い開始に関するニュースは大きな話題を呼んだ。
過去1週間でのカルダノの上昇は、取り扱い開始に対する反応である可能性もある。コインベースと同様、ロビンフッドは米国の上場企業で、この取り扱い開始は同トークンの信頼性を高めるものだ。
カルダノに関する他の朗報は、同ネットワーク初のDeFi(分散型金融)貸借プロトコルのリリースだ。アーダ・ファイナンスがカルダノ上で初めてのDeFi貸借プラットフォームとなり、カルダノのTVL(トータル・バリュー・ロックド)構築を支援することになる。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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