世界暗号資産普及インデックス2022、複数の意外な情報

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 ブロックチェーン情報会社のチェイナリシスが新たに公開した22年世界暗号資産(仮想通貨)普及インデックスには、複数の意外な情報が含まれている。暗号資産に関するほぼ全てが禁止されたにもかかわらず、中国が暗号資産の普及で上位10カ国に留まっていることは、最も注目すべき点かもしれない。

 このインデックスに付随するレポートによると、中国は中央集権型サービスの利用という点で特に強いことがデータで示されている。これは、中国の禁止令が「緩やかに施行されているか効果がないかのいずれか」であることを意味しているという。

 暗号資産普及の水準で上位10位という中国の位置づけは、トルコ、アルゼンチン、英国などの国々を上回っている。トルコとアルゼンチンは共に、国が極めて高いインフレに苦しんでいるため国民が暗号資産に向かっている国々であり、英国は欧州で最も巨大かつ重要な経済の1つだ。

●東南アジアが普及でリード

 一方、上位2カ国は特にメタバースとP2E(プレイ・トゥ・アーン)関連の暗号資産ゲームが盛んなことで知られる東南アジアのベトナムとフィリピンだった。中でもベトナムのホーチミン市は、人気のP2EゲームであるAXS(アクシー・インフィニティ)の開発チームの本拠地だ。

 第3位は、いくつかの点で暗号資産支持派として際立っていたウクライナだった。特に、ウクライナは進行中の戦争でロシアに対する防衛活動の支援に暗号資産寄付を受け入れ、恩恵を受けている。さらに、メタ・ヒストリー:戦争博物館などのメタバース及びNFT(非代替性トークン)関連の取り組みも防衛のための資金調達活動の一助となっている。

 米国は、暗号資産普及で第5位の国だった。

 チェイナリシスはレポートの中で、当然ながら、弱気な市場環境によって22年は世界的に暗号資産の普及が減速したと記した。それでも、価格低下にもかかわらず20年及び21年に暗号資産に参入した人々の多くが留まっていることがデータから示唆される、とも同社は述べた。

 これは暗号資産市場に「驚くほどの底堅さ」がある証明だ、と同レポートは述べ、多くの大口保有者は「市場の反発に楽観的で、それにより市場のファンダメンタルズが比較的健全に保たれている」とした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/there-are-some-major-surprises-global-crypto-adoption-index-2022.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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