英金融規制当局、暗号資産取引所FTXに警告発出

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 英FCA(金融行動監視機構)は、暗号資産(仮想通貨)取引所FTXと取引を行わないよう消費者に警告を発した。

 FCAは9月16日付の声明で、「FTXはわれわれに認可されておらず、英国民をターゲットにしている」と主張した。

 FCAは、英国でビジネスを勧誘する無許可の企業について、消費者に時折警告を出している。22年には、バイナンスに対してそのような警告を行った。

 FTXはサム・バンクマン-フリード氏が設立した急成長中の取引所である。しかし、FCAは英国での運営許可を取得していないと指摘。「この会社がわれわれの許可なしに英国で金融サービス・商品を提供している可能性がある」と述べた。

 「この無許可の企業との取引に注意すべき理由と、自身を守る方法を確認する」ように呼び掛けている。

●金融当局、暗号資産に対する取り締まりを強化

 今回の動きでは、世界の金融当局が暗号資産に対してより厳しい措置を取っているということが再び示された。

 英国で運営する暗号資産企業は、マネーロンダリング対策規定の下でFCAに登録することが義務付けられている。

 FTXは最近、キプロスの金融規制当局からEU(欧州連合)での運営を許可するライセンスを取得。

 FCAはFTXに関する警告の中で、FTXの事業失敗により損失を被った個人は、FOS(金融オンブスマンサービス)やFSCS(金融サービス保証制度)による補償を請求できないということを明確に述べている。

 FTXはバハマで登録されている。19年の設立以降、同社は急速に成長し、100億ドル以上の日間取引量を誇る、世界最大級の暗号資産取引所になった。

 FTXは米局当局に準拠した方法で米国市場に対応するため、「FTX US」という別会社を設立している。

 この動きは、同様に米国で独立した事業を展開している競合バイナンスの動きを模倣したものである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-financial-regulator-issues-warning-against-ftx-crypto-exchange.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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