ブラジル規制当局、暗号資産分野の「透明性」求めてガイドラインの発行準備

brasil_126682572_s.jpg

 ブラジルの市場規制当局は、暗号資産(仮想通貨)の「透明性」を求めており、一連の業界ガイドラインを準備中であることを明らかにした。この規制当局は経済省と連携しており、暗号資産の規制を目指す国会議員にとって逆風となる可能性がある。

 CVM(ブラジル証券取引委員会)は9月初め、暗号資産に対して自由放任主義的な姿勢を見事に覆し、暗号資産政策の形成において重要な役割を果たす意向であると表明した。

 CVMは新たな管理体制の下にあるが、前任の委員長は委員会がこの件から手を引くことについて満足しているようだった。そのため、国会議員は比較的ビジネス寄りの法案を作成し、現在は議会による最終確認を待っているところだ。CVMが土壇場で介入した場合、大統領が法案全体に拒否権を行使するよう要求し、15年に始まったプロセスを白紙に戻してしまう可能性がある。

 CVMは公式投稿で、先週末にリオデジャネイロで開催された経済省の政策創造ユニットとの会議で、「暗号資産」が重要事項の1つとして議論されたと記している。

 CVMのジョアオ・ペドロ・ナシメント委員長は、委員会が暗号資産の「問題を注視」しており、暗号資産分野の「助言的」ガイドラインを「まもなく発行する」予定であると発言。同委員長は、暗号資産の「透明性の問題」を「探る」必要があると主張している。

 ナシメント委員長は、「国民は明確かつ客観的な方法で暗号資産に関する情報を提供される必要がある」と述べた。

 ブラジルでは暗号資産の導入が進んでいる。9月初めに公開された政府のデータによると、ブラジル国民は22年、これまで以上に暗号資産の購入にお金を費やしている。5月においては、暗号資産投資家はわずか31日の間に合計9億1200万ドルを通貨に費やし、これまでの支出記録を塗り替えた。

 中南米に拠点を置く多くの暗号資産企業はブラジルで、顧客が法定通貨を購入するとビットコインで報酬を受け取ることができるビットコインキャッシュバッククレジットカードを発行している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/brazilian-regulator-wants-transparency-crypto-sector-prepares-issue-guidelines.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて