暗号資産暴落の理由と損失を抑える方法

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 暗号資産(仮想通貨)市場の下落スパイラルは、投資家を落胆させている。しかし、一定の重要な要素が展開されれば、希望は失われない。

●暗号資産暴落の理由

 暗号資産市場は株式市場と強く結びついていることが証明されている。株式が下落すればビットコイン(BTC)や多くのアルトコインも下落する。ダウ・ジョーンズ工業株価平均は先週5%強落ち込み、26日も下落した。

 資産価格は複数のマクロ経済的要因によって下落している。迫りくる景気後退、金利上昇、高インフレ、そして地政学的不安定さが投資家を不安にさせ、市場から撤退させている。

●高インフレ

 米国の8月のインフレ率は8.3%だった。前回インフレ率がこれほど高い数字になったのは40年前だ。ガス、食品、その他の生活必需品などの値上がりによって、投資家の手元に残る資金は減少している。

 この不足を補うため、一部の投資家は資産を売却している。

●迫りくる景気後退

 最近話題になっているのが景気後退だ。22年夏、米国は公式に景気後退に突入した。さらに暗い見通しを持っているアナリストもいる。一部のエコノミストによると、世界恐慌よりも深刻な世界的景気後退が進行中だという。

 こうした懸念が持ち上がる中、多くの投資家は大規模な市場暴落を予想している。投資家らは損失を避けるため、値下がり前の撤退を決断している。

●地政学的緊張

 ロシア・ウクライナ間の緊張によって、多くの市民は自分たちの地域に戦争が拡大する可能性を懸念している。食糧不足は広がり、ガス価格はさらに上昇に向かっているようだ。

 この世界的混乱によって多くの投資家がパニックに陥り、生活必需品を買い溜めている。最新の注目銘柄よりもパンと牛乳を十分に持つことのほうが優先されている。

●金利上昇

 インフレに対抗するため、FRB(米連邦準備制度理事会)は金利を引き上げている。このことは、投資家や住宅保有者に影響を与えている。金利上昇によって米ドル保有がより魅力的になったため、一部の投資家は証券を引き上げ通貨を選択している。

 住宅保有者は、給料の上昇率がインフレ率を下回っているにもかかわらず、より高い住宅ローンを支払っている。一部の投資家は自宅を維持するために証券を手放している。

 しかし全てが失われたわけではない。

●暗号資産の最後の救い

 アルトコインはビットコインの値動きに影響を受ける。それらはリーダーに追従する。ビットコインが高値を更新するにせよ、下落を続けるにせよ、少なくとも何らかの上向きの動きは生じるはずだ。

 ビットコインは18年に史上最高値を記録した後、数年間の弱気相場に突入した。しかし暗号資産の冬に入る前、ビットコインは暴落した後フィボナッチ・リトレースメントで0.702の水準まで短期的に反騰した。ビットコインがこの水準まで反発しレジスタンスを見つけた際に、アルトコイン市場は上昇した。

 ビットコインが史上最高値の1BTC=6万9000ドルから暴落した後、フィボナッチ・リトレースメントで0.702の水準への短期的な反騰がまだ生じていないことは朗報だ。過去の上昇と同じように動けば、ビットコインは5万3000ドル付近に到達しレジスタンスを見つけるはずだ。アルトコインが上昇するのはその時だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/why-crypto-prices-are-crashing-what-will-stop-bleeding.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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