ユニスワップ、新たな資金調達ラウンドで1億ドル調達へ

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 世界最大の分散型取引所の1つであるユニスワップを開発するユニスワップラボが、最新の資金調達ラウンドで1億ドルを調達しようとしている。このラウンドは、同社が20年に行ったシリーズAの資金調達に続くものである。

 米国のオンライン新聞TechCrunchが、30日にこの動きについて報道。TechCrunchは、現在初期段階にあるというこの取引について、匿名を条件に4人の情報筋から情報を得た。

 ユニスワップは、シンガポールのソーシャル・ウェルス・ファンドや、カリフォルニアの投資大手ポリチェーンなど複数の企業から出資を受ける予定。ユニスワップの評価額10億ドルで、1億ドルから2億ドルの資金を調達するという。

 情報筋によると、この資金調達はまだ初期段階にあるため、取引条件は交渉過程で変更される可能性が高いとのこと。この報道に関して、ユニスワップおよびポリチェーンのいずれも、関連する情報を公開していない。

 このラウンドが実現した場合、ユニスワップにとって、2年ぶり2回目の資金調達となる。同社はシリーズAの資金調達を20年8月に完了している。1100万ドルを調達したこのラウンドは、ベンチャーキャピタル大手のa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)が主導した。

●ユニスワップの拡大計画

 ユニスワップは世界最大の分散型取引所、そして世界で4番目に大きい取引所とされている。コンピュータエンジニアのヘイデン・アダムス氏が18年に設立して以降、ユニスワップは数年で普及を大きく拡大させている。

 DeFi(分散型金融)TVL(ロックされた総資産)アグリゲーターDeFiLlamaのデータによると、ユニスワップは暗号資産(仮想通貨)領域におけるすべての分散型取引所の累積取引量で、64%のシェアを占めている。

 ユニスワップは常に変化する暗号資産コミュニティのニーズに対応しようと、機能をアップグレードする試みの中で、プラットフォームの更新版を複数回リリースしている。20年5月にはユニスワップv2、そのわずか1年後の21年3月にはユニスワップv3をローンチしている。

 ユニスワップラボは22年5月、取引高が1兆ドルに達したとツイート。同社はこの素晴らしい偉業を5年未満で達成した。ユニスワップの取引高のほとんど(約80%)は、強気相場によって暗号資産分野で高金利が生じていた21年に集中している。

 その急成長にもかかわらず、ユニスワップは依然として拡大しようとしており、この資金調達ラウンドはその関心の証拠となっている。さらに、同社は最近、メアリー-キャサリン・レイダーCOO(最高執行責任者)が22年の「メッサーリ・サミット」で言及したように、新商品をローンチする計画を明らかにしている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uniswap-raise-100-million-new-funding-round.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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