Tモバイル親会社、ETHステーキングのバリデータ立ち上げ

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 無線ネットワーク事業者T-モバイルの親会社であるDT(ドイツテレコム)が、子会社のT-システムズMMSがバリデータ・ノードという形のインフラによってイーサリアム(ETH)ブロックチェーン・ネットワークを支援すると発表した。

 ドイツの大手テクノロジー企業である同社は報道発表で、イーサリアム・ステーキング・サービスを提供するステークワイズとの提携を通じ、T-システムズがイーサリアムのリキッドステーキング・サービスも提供することを明らかにした。

 この提携によって、DT子会社である同社はステークワイズのDAO(自律分散型組織)に加わり、dApp(分散型アプリケーション)のガバナンスに参加することになる。

 DTによると、今回の動きはブロックチェーン分野での自社のプレゼンスを固めると共に、2番目に大きなブロックチェーン・ネットワークの透明性に貢献することを目的としているという。

 また、この動きはイーサリアム・ネットワークがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)コンセンサス・メカニズム使用に移行することへの支持を表明するものだ。T-システムズMMSは既に、フロウ(FLOW)、セロ(CELO)、ポルカドット(DOT)といった他の「持続可能なブロックチェ―ン・ネットワーク」を維持管理している。

 T-システムズMMSでブロックチェーン・ソリューション・センターの責任者を務めるダーク・ローダー氏は、「フロウ、セロ、ポルカドットとの協力を経て、私たちはブロックチェーン分野への次の決定的な一歩を踏み出し、イーサリアムと共に先駆的な仕事を行っている。ノード・オペレーターとしてリキッドステーキングに参入し、DAOと密接に協力することは、DTにとって新たな試みだ」と述べた。

 DTがブロックチェーン分野で基盤を固めている最前線はT-システムズMMSだけではない。T-モバイルは9月、同社のインフラを5Gネットワーク利用者に提供するブロックチェーン基盤の分散型無線サービス事業者を実現するため、ヘリウム・ネットワークと5年間の協定を結んだ。

●アナリスト、イーサリアムとイーサリアム・ブロックチェーンの機関での採用が進むと予想

 ステークワイズの共同創業者であるキリル・クタコフ氏は声明の中で、イーサリアム・ネットワークに強い需要と資本フローを期待していると述べた。同氏は、今回のT-システムズとの提携によってイーサリアム・エコシステムはより安全になるとした。

 「PoSへの移行によって、イーサリアム・ネットワークへの強い需要と、資本フローの著しい増大が期待される。そのため、T-システムズMMSがインフラ提供者として私たちのプロトコルの信頼性を高め、イーサリアム・エコシステム全体をより安全にすることを喜ばしく思う」とクタコフ氏は述べた。

 同氏の発言は、マージによって機関からの新たな投資が生じると予想してきたブロックチェーン業界のコメンテーターらの長年の期待に同調するものだ。ブルームバーグのアナリストらは、使用エネルギーの削減とそれに続くスケーラビリティの改善は、機関にとってのイーサリアム・ブロックチェーンのバリュー・プロポジションを向上させる可能性が高いと指摘している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/t-mobile-parent-company-launches-ethereum-staking-validator.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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