マクドナルド、スイスのルガーノ市でBTCとUSDTの取り扱い開始

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 スイスのルガーノ市とテザー(USDT)ステーブルコイン発行元のテザーとの共同イニシアチブである「プランB財団」は、決済サービス企業ゴークリプトと協業し、ルガーノ市でビットコイン(BTC)、USDT、LVGAでの決済を正式に導入したと発表した。これにより、市民はマクドナルドやその他の店舗で、自身のウォレットを利用できるようになった。

 4日にクリプトニュースに共有されたプレスリリースには、次のようにある。

 「ゴークリプトでの決済は、マクドナルドやアートギャラリーなど、市内十数カ所で利用できるようになる」

 ユーザーはこれらの場所でウォレットを使い、ビットコインライトニングネットワークやUSDT、市の決済トークンであるルーガ(LVGA)で支払うことが可能になる。ルガーノ市は今後25日間で、対応店舗を増やしていくとしている。

 プランB財団は、23年末までにこれら3つの通貨を2500以上の加盟店で導入することを目指していく。

 一方で、10月28日から29日にかけてルガーノ市で開催されるBTCのカンファレンス「プランBフォーラム」では、2000人以上の顧客にサービスを提供する予定だ。

 ツイッターでは、マクドナルドのデジタルキオスクで食べ物を注文し、レジでモバイルアプリを使ってBTCで支払う様子を撮影した短い動画が公開されている。

 テザーのCTO(最高技術責任者)であるパオロ・アルドイーノ氏は発表の中で、ルガーノ市とテザーが22年初めに覚書を締結し、「複数のイニシアチブを通じた戦略的協業」を開始したと述べている。これには、地元の企業が既存の決済サービスを「許可されたステーブルコインとBTC」に統合するための支援などが含まれている。

 アルドイーノ氏は、次のように語っている。

 「これを支援するのに必要な技術的インフラを整備するために協力してきた。そして今日、この努力が実を結ぶのを目の当たりにするのだ」

 報じられている通り、アルドイーノ氏は3月、ルガーノ市当局と主催したイベントで、同市がテザーと提携して「ヨーロッパにおけるビットコインの首都」となり、BTCとUSDTが同市の「事実上の法定通貨」となると発言。

 当時、市民が暗号資産(仮想通貨)で支払えるようになると強調された製品やサービスには、すべての公共サービスや、個人および法人の市税、IDおよびパスポートの発行手数料、帰化手数料、公立学校の授業料、イベントスペースのレンタル料金などが含まれていた。

 USDTとLVGTはポリゴン(MATIC)ブロックチェーン上で使用され、ライトニングネットワークはBTC導入に重要な役割を果たすとアルドイーノ氏は述べている。

 また、暗号資産スタートアップのための投資プールと、市内の企業での採用を促進するためのファンドが立ち上げられた。

 プランB財団の目標は、ルガーノ市でBTCとステーブルコインの普及を拡大することと、「市の金融インフラを変革するための基盤として、BTC技術の使用を加速し、活用すること」であるとし、次のように続けた。

 「地元の業者との小さな取引から、年税などの大きな取り組みまで、ブロックチェーンは市の金融取引の基盤として機能するだろう」

 一方、テザーは3日、保有する準備資産について新たな詳細を明らかにした。アルドイーノ氏はツイートで、人気ステーブルコインUSDTを裏付ける資産の58.1%が、t-billとも呼ばれる米国債であると述べている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/mcdonalds-starts-accepting-bitcoin-tether-lugano-switzerland.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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