１０月２０日、暗号資産サービスプロバイダーのプライムトラストは財政難に陥った暗号資産融資企業セルシウス・ネットワークに１７００万ドルを返金することに合意した。プライムトラストはデジタル資産の管理サービスを提供することで人気がある。

・セルシウスとプライムトラストの訴訟

　報道によれば、プライムトラストはセルシウスの資産の１億１９００万ドルを保有していた。８月、セルシウス・ネットワークは２１年６月の契約を解消したと述べ、プライムトラストに対して訴訟を起こした。セルシウス・ネットワークは、プライムトラストが契約解消時に暗号資産１７００万ドルの送金義務を果たすことを拒否したと話した。

　２１年４月、ビットコイン（ＢＴＣ）の価格は６万ドルを超え、同年７月までに価値の約５０％近くを失った。２１年１１月、ＢＴＣ価格は新史上最高値に達し、現在約１万９０００ドルで取引されている。

　テラエコシステムと暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタルの崩壊後、セルシウス・ネットワークは７月に連邦破産法第１１章を申請した。２０日、ニューヨーク州南部地区米破産裁判所の審理で、プライムトラストは訴訟を起こすために暗号資産を返金することに合意した。裁判所がセルシウスの資産を分配する方法を考え出すまで、この資産は別の口座に入れられる。

・セルシウス・ネットワークの連邦捜査

　セルシウス・ネットワークにとって毎日問題が起こっている。現在、窮地に陥った暗号資産融資企業は米国で連邦捜査に直面している。最近、セルシウス無担保債権者公式委員会（ＵＣＣ）は米国の最大４０州で執行措置が取られていることを公表する文書を提出した。

　これは「連邦政府が関与する捜査や質問」への追加である。現在、セルシウス・ネットワークはいくつかの規制当局からの調査に直面している。ＳＥＣ（米証券取引委員会）、ＦＴＣ（連邦取引委員会）、ＣＦＴＣ（米商品先物取引委員会）は破産した暗号資産融資企業への質問を開始した。

　１０月初旬の裁判所への申請の間、セルシウスは米検察に召喚され、マンハッタンの連邦大陪審に出廷する必要があることを公表した。今のところ、召喚状の要求の詳細は不明のままである。

　一方、セルシウスの幹部が６月に出金を凍結する前に巨額の金を出金したことが最近の捜査で明らかになった。さらなる詳細を待っている。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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This story originally appeared on Coinspeaker.

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