悪名高いハッカー、ボアード・エイプNFTを含む100万ドル相当の暗号資産盗む
モンキー・ドレイナーと呼ばれる悪名高い詐欺師が、過去24時間で約700イーサリアム(ETH)(100万ドル)相当の暗号資産(仮想通貨)及びNFT(非代替性トークン)を奪い取った。
ZachXBTと呼ばれる有名なオンチェーン探偵が最初にこのニュースを伝え、この詐欺師がフィッシングを使ってユーザーの資産を奪い取っていたことを明らかにした。また、同氏はこのハッカーの活動を追跡し、目立たせることに成功した。
匿名の調査員である同氏は、「過去24時間で、モンキー・ドレイナーと呼ばれるフィッシング詐欺師によって約700イーサリアム(100万ドル)が盗まれた。わずか数カ月の間に、被害者のウォレットからのトランザクションは7300件を超えた」と述べた。
ZachXBTによると、被害の大きかった2名は0x02aと0x626で、このハッカーが運営するフィッシングサイト上でトランザクションに署名した後、合計で37万ドルを失ったという。
最大の被害者は0x626だった。この人物は当時620万ドル超に相当する暗号資産をウォレットに持っていたが、22万ドルを失った。「幸運なことに、この人物は他のトランザクションは拒否した」とZachXBTは述べた。
次に被害が大きかったのが0x02aで、BAYC(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ)1点、クローンX1点、ステーブルコインのUSDC(USDコイン)3万6000ドル、そしてその他のNFT12点で合計約15万ドル相当を失ったという。
「これらの被害者は、モンキーによって資産を盗まれた多数の人々のうちの2人に過ぎない。総被害額はゆうに350万ドルを超え、その数字は日増しに増えている」とZachXBTは述べ、ハッカーに属すると思われる2つの主要ウォレットを共有した。
フィッシング詐欺では、詐欺師は本物のプロジェクトや企業を装ったウェブサイトへのリンクを共有し、魅力的な購入の機会を提供することで被害者を騙して個人認証情報を提出させることが多い。
ウェブ3セキュリティ・ネットワークのチェーンアビューズは、monkey-drainer.ethというアドレスを含む、モンキー・ドレイナーに関連する4つのアドレスにフラグを付けた。
チェーンアビューズは、被害者は「偽のアプトス(APT)エアドロップのツイッター・アカウントにフィッシングされた」ようだと説明した。ちなみに、アプトスNFTは最近需要が急増しており、10月18日のローンチ以来約550万ドルを売り上げている。
●22年夏にNFT詐欺が過去最高水準に
22年夏のDeFi(分散型金融)ハッキングの大幅な増加と共に、NFTコミュニティのメンバーを標的としたフィッシング行為の数も増加している。
報じられた通り、人気NFTコレクションのBAYCは6月上旬の攻撃で200イーサリアム相当のデジタル資産を失った。NFTインフルエンサーのゼネカとNFT登録プラットフォームのプレミントも、7月中旬にハッキング被害にあった。
8月中旬には、ソラナ(SOL)ウォレットを提供するファントムが、スパム送信者対策として詐欺師が送ったスパムNFTをバーンする新機能を発表した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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