英国議会、暗号資産を認識するため投票―英国は暗号資産ハブとなるか

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 英国議会下院の庶民院が、英国で暗号資産(仮想通貨)を規制された金融商品として認識するための投票を行い、暗号資産価格の上昇を後押しした。この動きは、英国をヨーロッパの暗号資産ハブとして位置付けるための新たなステップとなる可能性がある。

 この動きは、英国政治が激動している中で明らかとなった。今週初め、保守党党首のリシ・スナク氏が、わずか45日で辞任したリズ・トラス前首相に代わって英国首相に任命された。

 議員らは、スナク首相がボリス・ジョンソン前首相の下で財務大臣を務めていた時に提出した立法案である「金融サービス・市場法案」を審議した。

 国会では、保守党のアンドリュー・グリフィス議員が、規制対象の金融サービスの範囲を拡大して暗号資産を含める修正案を提出。グリフィス議員は、22年9月から英国財務省財務長官を務めている。

 グリフィス議員は、「新たな条項14条は、暗号資産が規制対象の活動命令に関する『2000年金融サービス・市場法』の対象となる可能性を明確にしている。暗号資産が他の金融資産と同様に扱われ、優遇されるのではなく、初めて規制の対象とするという内容だ。これが新しい条項の目的である」と説明している。

 「これは、財務省が暗号資産分野における展開に迅速に対応し、広範囲な金融サービスセクターに対するアプローチと一貫性があり、迅速かつリスクベースな方法で規制を設定できるようにするものである」と同議員は述べた。

 グリフィス議員は、「暗号資産を他の金融資産のように扱い、優遇するのではなく、初めて規制の対象とするということが目的である」と主張した。

 この法案には、既存の規定でステーブルコインを扱えるようにする措置も含まれている。

 野党労働党のチューリップ・シディク議員は審議中、暗号資産に関する条項は、「リスクの高い暗号資産に関連した虚偽の宣伝を防ぐのに役立つ、歓迎すべき重要な動き」であると述べた。

 同国の立法手続き上、法案はさらに2つの段階を経て下院を通過し、貴族院(上院)に提出される見通しだ。議員による修正案が提出されなければ、その後法案は最終段階を経て、チャールズ国王の署名により法案として成立する。

 コインマーケットキャップのデータによると、UTC(協定世界時)27日午前8時40分、ビットコイン(BTC)の価格は前日比0.48%高の1BTC=約2万699ドルとなっている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-parliament-votes-recognize-crypto-will-britain-become-crypto-hub.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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