アラメダ元CEO、FTX崩壊の数カ月前に1000万ドル以上を不動産に費やす

ftx_184584709_s.jpg

 大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXと姉妹会社アラメダ・リサーチの崩壊が暗号資産分野で論争を引き起こし続ける中、アラメダの元共同CEO(最高経営責任者)であるサム・トラブッコ氏が、2社の破たんの直前に高額な買い物を行っていたことが明らかになった。中でも、サンフランシスコの高級アパート2棟とヨットを推定1000万ドルで購入したという。

 業界ニュースサイトProtosが入手した文書とデータによると、FTX崩壊の直前、引退とソーシャルメディアから姿を消すことを決断したトラブッコ氏は、不動産や高級ボートに多額の現金を費やしていたという。

 トラブッコ氏が購入したのは、隣同士に並ぶアパート2棟で、総額870万ドル。FTXの元CEOサム・バンクマン-フリード(SBF)氏と長年の友人であるトラブッコ氏は、現金で不動産を支払い、21年6月に取引を成立させた。

 アパート2棟に加え、22年8月に退任する直前に52フィートのヨットを購入するなど、他にも大きな買い物を行っている。トラブッコ氏は当時、「他のことを優先したい人生の節目に到達した」ための決断であったと話していた。

 その優先したいことの1つに、推定100万ドル以上相当のボートの購入があったかどうかは不明だ。しかし、フィナンシャル・タイムズが報じたように、同氏はこのヨットを「ソーク・マイ・デック」と名付けたことがわかっている。このボートは当初、米沿岸警備隊に登録されていた。

 FTXは、顧客資産の半分以上にあたる100億ドル相当のユーザー資金を、アラメダ・リサーチのリスクの高い投資資金として貸し出していた。

 一方、トラブッコ氏の元ビジネスパートナーであるSBF氏は最近、FTXの崩壊について証言するために近日開かれる、下院金融サービス委員会の公聴会に出席しない可能性があるとほのめかした。

 SBF氏は、同委員会の委員長である民主党のマキシン・ウォーターズ下院議員(カリフォルニア州選出)のツイートに応じ、「起こったことの学びと総括が終われば、委員会に出席して説明するのが私の義務だと思う。13日までにそうなるか確信を持てない。そうなれば証言する」と述べた。

 SBF氏がこう発言したにもかかわらず、委員会は13日に「第1回FTX崩壊の調査」と題した会議を開催する予定である。

 マキシン氏はツイートで、SBF氏が公聴会に参加することは「必須」であり、委員会に所属する下院議員らは「後に共有すべき情報があれば、継続的な公聴会を開催する意向である」と答えた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/former-alameda-ceo-spent-10000000-luxury-properties-months-before-ftx-collapse-did-he-know-what-was-happening.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ