11月単独で過去最悪の48.8億ドル相当の暗号資産が紛失・盗難
11月に紛失・盗難に遭った暗号資産(仮想通貨)は48.8億ドル相当にも上り、1つの出来事だけで驚くことにうち28億ドルを占めていることが、ダップレーダーの新たなレポートで明らかになった。
このレポートによると、11月に暗号資産ユーザーに最も大きな影響を及ぼした出来事は、大手暗号資産レンダーで取引所のジェネシスの出金停止だ。
ジェネシスの融資残高は28億ドルだったが、破綻した暗号資産取引所FTXの取引口座に有していた1億7500万ドルへのアクセスを失ったというニュースが流れた後、全ての出金を停止せざるを得なくなったと伝えられている。
報道によると、ジェネシスは破産を回避するための選択肢を模索していると語っているが、バリー・シルバート氏の暗号資産複合企業DCG(デジタル・カレンシー・グループ)傘下である同社を取り巻く状況はまだ不透明なままだ。
11月の2番目に大きな出来事はFTX自身で、同社は11月11日に破産を申請した。この破産では約10億ドルのユーザー資産が失われたと考えられている他、FTXは出金停止後に3億8000万ドルを盗まれたとも報告している。
3番目は人気暗号資産デリバティブ取引所デリビットで、ホットウォレットの1つがハッキングされ2800万ドルを失った。同取引所はツイッターで、この損失がユーザーや経営に影響を及ぼすことはなく、損害は「会社の準備金で支払われる」と述べた。
ダップレーダーのレポートによると、これらの11月における暗号資産の不幸な出来事で合計28億ドル相当の暗号資産が紛失・盗難されたという。
●暗号資産にとって最悪の月
さらに、この紛失・盗難に遭った暗号資産の金額の多さによって、暗号資産の安全性という面で11月は22年最悪の月となった。
22年に2番目に悪かった月は10月で、これは主に、7億6600万ドル超を騙し取りマネーロンダリングした「ビットコイン・シャイフ」詐欺として知られる単一の事件を要因としている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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