ジョン・テスター米上院議員、暗号資産が存在すべき「理由がわからない」
レイモンド・ジョン・テスター米上院議員は、11日のインタビューで暗号資産(仮想通貨)業界を追求し、それが存在する理由さえないと論じた。
テスター氏はモンタナ州選出の上院議員で、モンタナ州議会代表団の団長でもある。
同氏はNBCの「ミート・ザ・プレス」のインタビューで、自分は規制当局者ではないとしつつも、次のように述べた。
「このようなものが存在すべき理由がわからない」
テスター氏は、政府が暗号資産を規制、あるいは禁止すべきかどうかの質問に対して、「どちらか一方」であるとしたが、どちらにしても同氏にとって「疑いが晴れるわけではない」という。
テスター氏は次のように続けた。
「作り物以外に何があるのか、説明できる人を見つけることはできてない。つまりなんの意味もないということだ」
暗号資産業界とそのさまざまな要素の規制に関して、テスター氏を心配させるもう1つの問題がある。それは、それが一種の合法化措置となるとなる可能性があることだ。
「1-2週間前に一部の規制当局者に指摘したのだが、もし規制した場合、それを本物だと信じる能力を人々に与えてしまうかもしれない」
つまり、「規制か禁止か」という質問に対する同氏の答えが、実際には「合法化」という結果をもたらしてしまう恐れがあるということだ。
多くの人が暗号資産規制を支持し、全面的な禁止に賛成する人がいることも確かだが、テスター氏の見解に対する疑問は、自分がその仕組みを理解できないために、存在すべきでないと考えているように見えるということだ。
●「暗号資産は無価値なもの」
テスター氏は、上記のインタビューの10日ほど前、Semaforとのインタビューで暗号資産業界について議論した際、「それは全部でたらめだ」と発言している。同氏は当時、悪名高い暗号資産取引所FTXの崩壊以前から、この業界に対して「警戒心」を持っていたことを明らかにした。また、暗号資産は「信憑性がない」とし、「何がそれを支持しているのかわからない」とも述べていた。
数カ月にわたり暗号資産を批判している民主党上院議員はジョン・テスター氏だけではない。報じられている通り、エリザベス・ウォーレン議員もその1人である。ウォーレン氏は最近、リチャード・ダービン議員、ティナ・スミス議員とともに、金融サービス企業フィデリティ・インベストメンツに対し、退職金制度でのビットコイン(BTC)の取扱いを再考するよう求めた。
議員らは書簡の中で、「この業界には、カリスマ、日和見主義の詐欺師、自称投資顧問らがあふれ、ほとんど透明性のない金融商品を宣伝している」と指摘した。
また、Semaforの記事によると、ウォーレン氏は「ホラを吹く人が増えた」と述べ、次のように続けた。
「議会周辺では多くのロビー活動が行われ、議員を脅かそうとする活動が増えている。『暗号資産はとても複雑なだけだ。誰も理解してない。暗号資産業界はこのまま無規制のままにしておけ』というものだ。これはまさに、2008年の崩壊前になされた議論である」
シェロッド・ブラウン上院議員も、暗号資産には「存在するための真の公共目的」がなく、「一部の人々を金持ちにし、多くの人々を損させた」との見解を示した。
一方、バーニー・サンダース上院議員は、単に「暗号資産の大ファンではない」と述べている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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