FTXの新CEO、10億ドル相当の資産を回収

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 破たんした暗号資産(仮想通貨)交換所FTXの新CEO(最高経営責任者)ジョン・レイ氏は10億ドルに相当する資産を回収したと公表した。

 以前、破たんしたエネルギー大手エンロンの後処理を指揮した破産専門家レイ氏は、11月13日に米下院金融サービス委員会にFTXの破たんについて証言した。

 「これまで、盗みや無許可の送金のリスクから守るために、10億ドル以上のデジタル資産を確保した」と同氏は話し、資産をできる限り追跡・確保するために、チェーンアリシス、ビットゴー、アルバレツ・アンド・マーサルを含む目立った暗号資産研究企業と協力していると言及した。

 財務や他の記録管理の完全に欠如し、それが資産を追跡するのを難しくしている、とレイ氏は一貫して言及した。FTXは記録管理のために小規模から中規模事業を対象とした会計ソフトウェアパッケージ「クイックブックス」を利用していたことさえ公表した。

 報じられたように、証言の前に発表された事前に準備された発言で、数十億ドル規模の企業にとって必要なシステムや管理に実質精通していない「まったくの未経験で世慣れしていない人物の小数団体の手に管理が集中していた」ため、FTXは破たんしたとレイ氏は主張した。同氏は以下のように付け加えた。

 「私たちは財産を探し、確保するために24時間働いている。適切な記録管理の欠如が原因で、大部分が行方不明、流用され、すぐに追跡することができない可能性がある」

 また、2つの別の企業として機能すべきであったFTXとアラメダ・リサーチにまつわる最大の問題のひとつはユーザー資金を混合し、アラメダにFTXの顧客の金の利用とリスクの高い賭けを許可したことだ、とレイ氏は指摘した。

 FTXグループが行った約500の投資の取引文書の欠如、監査され信頼できる資産報告の欠如、財務とリスク管理職員の不足がレイ氏が強調した他の問題である。

 12日、米検察が正式に刑事訴訟を起こした後、面目を失ったFTXの創設者サム・バンクマン・フリード氏はバハマで逮捕された。バハマ政府によれば、バンクマン・フリード氏はおそらく米国に送還される。

 米法執行機関によれば、FTXの破たんを捜査しているニューヨーク州南部地区は逮捕を認め、SEC(米証券取引委員会)はバンクマン・フリード氏の「証券法の違反」に関する別の告訴を許可したと話した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/new-ftx-ceo-1-billion-worth-of-assets-been-recovered-what-you-need-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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