苦難の暗号資産融資企業アンバーグループ、人員削減と再焦点化の中3億ドル調達
暗号資産(仮想通貨)市場の低迷が続く中、苦闘を続けるアジアの暗号資産取引企業アンバーグループは、シリーズCラウンドで約3億ドルの資金調達に成功した。資金調達はブロックチェーンに特化したベンチャーキャピタル企業の米国部門フェンブシ・キャピタルUSが主導し、多くの暗号資産投資家やファミリーオフィスが参加した。
「今回の新たな資金調達ラウンドは、投資家のアンバーの事業に対する信頼と、私たちの未来を共に形作るというコミットメントを示すものだ。その未来の一部として、この厳しい市場環境に適応し、当社の顧客を守ることが重要である」と同社はツイートしている。
香港に拠点を置くアンバーグループは、自社を「流動性提供、取引、資産管理サービスを24時間365日提供するワンストップ暗号資産金融サービスプロバイダー」と称している。
アンバーグループは大手暗号資産取引所FTXの破たん以前、暗号資産の冬が長引く可能性に備え、評価額約30億ドルでシリーズB+の資金調達ラウンドを行っていたと説明している。
同社によると、「FTX破たん後、部分的なクローズ後に一時中断し、シリーズCに移行した」という。「以前開示した通り、FTXの破たん当時、当社の合計取引資金の10%以下がFTXにあったが、いくらかポジションを見直す必要があった。このどれもが当社の日常業務や事業継続性に影響を与えることはなかった」とした。
アンバーグループは23年の目標について、中核となる事業と顧客に集中することであるとしている。
「当社は今後、中核となる事業と顧客に集中するため、大衆消費者向けの活動と不必要な事業分野を縮小していく。これらの決断は容易ではなく、残念ながら多くの優秀な同僚に別れを告げなければならなかった」と同社は述べた。
注目すべきは、今回の資金調達ラウンドがアンバーグループ共同創設者の1人が亡くなった直後に行われたということだ。11月、ティアンティアン・クランダー氏は30歳で死去した。
クランダー氏はアンバーグループに関連する取り組みに加え、Eスポーツ企業Fnaticの役員も務め、マイナーの価値が抽出されたボットから保護された資産の取引・借入・ステーキングを可能にするDeFi(分散型金融)プロトコルKeeperDAOの創設者でもあった。17年にアンバーグループを創設する前は、金融サービス大手のモルガンスタンレーで新興市場トレーダーとして働いていた。アンバーグループは同氏について、「会社に身も心もささげる」優しく勤勉な人物であったとコメントしている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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