仏金融規制当局、暗号資産取引サイトをブラックリストに登録

51713653_s.jpg

 フランスの金融規制当局が、複数の暗号資産(仮想通貨)取引サイトを「適切な認可無しに」フランスで営業している企業のブラックリストに追加した。

 このリストは、フランスの株式市場取引の規制当局であるAMF(金融市場庁)が共同編集し、フランスの銀行・保険分野を取り締まるACPR(フランス健全性監督破綻処理機構)が共同製作したものだ。

 21日にACPRのウェブサイトに掲載された最新情報の中で、両規制当局は次のように記した。

 「AMFとACPRは22年、FX投資を提供する許可を得ていないサイトのリストに49サイト(21年は61サイト)を追加した。暗号資産デリバティブ区分に追加されたのは2サイトで、21年の24サイトと比べ大幅に減少した」

 このブラックリストは、フランスで暗号資産デリバティブを提供する「未登録」企業で構成される。また、このリストには未規制の外為・証券プラットフォームも含まれる。

●仏規制当局による未規制の暗号資産プラットフォームのブラックリストは「不完全」

 両規制当局は、ブラックリスト入りした企業がフランスで新規顧客と接触する活動を「未承認で」行ったとしている。

 しかし、両規制当局は、リストは完全なものではないと警告し、このリストは「定期的に更新される」とした。しかし、このリストは「新たな未登録の企業は定期的に出現するため、完全であることを意図したものではない」と両規制当局は述べた。

 両規制当局は、未規制の暗号資産事業者はユーザーに危険をもたらす可能性があると付け加え、ACPRの金融企業登録簿に記載されていない名称の企業の「サービスを利用」しないよう「強く推奨」した。

 両規制当局は、フランスで暗号資産、外国為替、証券の取引を提供しているが登録簿に記載されていない企業は「適用法に違反」しており、「投資家保護、情報開示、クレーム処理の基本的なルールを遵守する義務が無い」と述べた。

 両規制当局はこれまでに、バイナンスのフランス部門、ビットパンダ、イートロなどの大手暗号資産企業に営業許可を出した。また、フランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラルの暗号資産カストディ子会社であるFORGEにも許可を出している。

 フランスの警察は12月、会員制のスキー・リゾートや高級ホテルで被害者を食い物にしていた有名な暗号資産詐欺師2名を逮捕したと発表している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/french-financial-regulators-blacklist-crypto-trading-websites.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ