ナイキのNFTブランドのCOOがハッキング被害、20万ドル近いNFT失う

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 RTFKTのニクヒル・ゴパラニCOO(最高執行責任者)が、「巧妙な」フィッシング詐欺の被害に遭い、自身のウォレットから20万ドル近くに相当するNFT(非代替性トークン)を失った。

 ゴパラニ氏は3日のツイートで、明らかなフィッシング攻撃によって、クローンエックスNFTや他のコレクションのアイテムを含むNFTコレクションを失ったと語った。同氏は次のように述べた。

 「クローンエックス・コミュニティの皆、私は巧妙なフィッシング詐欺師(アップルIDと同じ電話番号)にハッキングされ、全てのクローンエックスやその他のNFTが売却された...言うまでもなくかなり動揺しているし、傷ついた。1日中本当に動けなかった」

 現時点で、ゴパラニ氏のものと思われるウォレットは、約59ドルに相当する「クローンエックスのテーマソング」であるデス・ロウ・レコードNFT1つを残して、全てのNFTを失っている。

 オープンシーのデータはさらに、攻撃者の2つのウォレットがクローンエックスNFT19点(計13万8000ドル超)、RTFKTスペース・ポッド18点(計6300ドル超)、ルート・ポッド17点(6200ドル)、クリプトキック11点(3000ドル)、RTFKTアニムス・エッグ19点(2万200ドル)などをゴパラニ氏のウォレットから盗んだことを示している。

 ハッキングの詳細について尋ねられたRTFKTのサミュエル・カルディッロCTO(最高技術責任者)は、「法的な理由」で詳細は明かせないと述べ、次のように付け加えた。

 「私が言えることは次の通りだ。マイクロソフトやアップルなどの企業が、パスワードや秘密鍵、その他の何らかの個人情報を電話やEメールで聞くことは決してないということを知っておくべきだ」

 カルディッロ氏は自身の回答が「極めて企業的」だという批判を否定し、法的調査が進行中である可能性を仄めかし、詳細を共有できない理由として「法的機関」が「適切に調査を行う」ことができる必要があるとツイッターで語った。

 RTFKTはメタバース向けのデジタルスニーカーとNFTを製作するバーチャル・スニーカー企業で、21年12月にナイキに買収された。ナイキは22年11月に、アバター用のTシャツやスニーカーなどのバーチャル・アパレルを発売するためのウェブ3プラットフォームであるドットスウッシュも立ち上げている。

●NFT詐欺、22年に記録的水準に

 DeFi(分散型金融)ハッキングが著しく増加する中、NFTコミュニティのメンバーを標的としたフィッシング攻撃の数は22年に急増した。

 報道された通り、人気NFTコレクションのBAYC(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ)は22年6月上旬の攻撃で200イーサリアム(ETH)に相当するデジタル資産を失った。NFTインフルエンサーのゼネカ氏とNFT登録プラットフォームのプレミントも22年7月中旬にハッキング被害に遭っている。

 ソラナ(SOL)ウォレットを提供するファントムは22年8月中旬、スパマー対策として、詐欺師が送ったスパムNFTをバーンする新機能を発表している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/nikes-nft-brand-rtfkt-coo-gets-hacked-loses-nearly-200000-nfts-heres-what-happened.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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