キャメロン・ウィンクルボス氏、DCG理事会にバリー・シルバート氏の解任を要求

gemini142400281_s.jpg

 暗号資産(仮想通貨)交換所ジェミニの共同設立者キャメロン・ウィンクルボス氏はDCG(デジタル・カレンシー・グループ)理事会に公開書簡を書き、同ベンチャーキャピタルのバリー・シルバートCEO(最高経営責任者)の解任を求めた。

 FTXの破たん後、DCGの著名な重役とジェミニの間の緊張が高まる中、キャメロン氏は10日にDCG理事会に公開書簡を書き、同ベンチャーキャピタルと派生会社ジェネシスをジェミニとアーンの34万人以上のユーザーを騙したと非難した。

 DCGが所有しているジェネシスの融資部門である暗号資産仲介業者ジェネシス・グローバル・トレーディングは支払い能力があり、財政的に安定している、とDCG、バリー・シルバートCEO、他の重要な重役は不当に主張し、ユーザーを騙したとキャメロン氏は話した。

 「ジェネシスがスリー・アローズ・キャピタルの破たんで被った巨額の損失にDCGは耐えたと金融機関に信じ込ませ、金融機関に引き続きジェネシスに融資させるために行った。嘘をつくことで、自分たちで作り出した穴から抜け出す時間を稼ぐことを望んでいた」

 FTXの破たん後、ジェネシスは一時的に買戻しと新たな融資の組成を停止すると発表した。ジェネシスは「正常ではない出金リクエスト」が「現在の流動性」を上回ったとツイッターの声明で話した。

 声明に続き、ジェネシス・グローバルとの提携の結果、高利息の口座を提供するプログラム「ジェネミ・トラスト・アーン」も11月中旬に買戻しを停止した。報道によれば、ジェネミの顧客資産の約9億ドルがジェネシスに保管されている。

 とりわけ、キャメロン氏が公開書簡でシルバート氏に食って掛かったのはこれが初めてではない。先週、同氏はシルバート氏に公開書簡を出し、「不誠実な言い逃れの戦略」を非難し、1月8日までに解決策を見つけるように求めた。

 シルバート氏から何の発表もなく、ジェネシスのデラル・イスリム暫定CEOは融資事業を悩ましている金融危機を解決するにはもう少し時間が必要だと顧客に話した。同氏は以下のように述べた。

 「できる限り早急に行動することを約束するが、これはさらに時間がかかる非常に複雑な手続きだ。解決に達すると信じている」

 22年11月、シルバート氏は企業のほとんどは「通常通り運営している」と主張し、財政的に安定していると投資家を安心させようと試みた。開始以降に第1次資本で2500万ドルを調達した結果、23年に8億ドルの収益を生み出すペースであるとさえ話した。

 また、DCGは12月29日にジェネシスとウィンクルボス氏の顧問に論争を解決する提案をしたが、返事はなかったとシルバート氏は以前ツイッターで話した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cameron-winklevoss-calls-for-dcg-board-sack-barry-silbert.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ