デジタル人民元の実証実験、ウェルスマネジメント・証券・教育分野に拡大
中国人民銀行(中央銀行)のデジタル人民元が、ウェルスマネジメントの分野に拡大することになった。また、教育分野にも踏み出している。
上海証券ニュースによると、香港証券取引所に上場する証券会社および投資銀行のチャイナ・ギャラクシー・セキュリティーズが、デジタル人民元で支払う顧客がOTC(店頭取引)のウェルスマネジメント商品を利用できるようにするという。
同社は、北京などデジタル人民元の試験地域に住む一部の顧客に商品を展開する。しかし、最終的には全国の顧客がデジタル人民元を公募ファンドやその他投資商品に投資できるようになる見通しだ。
チャイナ・ギャラクシー・セキュリティーズは、顧客として約1300万の証券会社を抱えている。デジタル人民元の取扱いを許可された唯一の証券会社である同社が、デジタル人民元ユーザーに証券を購入するオプションを提供する可能性もある。
●デジタル人民元、ウェルスマネジメントと証券に加え教育分野にも進出
浙江オンラインによると、この教育関連の取り組みは、浙江省財政庁と杭州市拱墅区予算当局、中国工商銀行(中国国内銀行最大手の1つ)の支店との共同で行われた。中国工商銀行は、デジタル人民元の実証実験でかなり積極的な活動を展開している。
これら機関は、「デジタル人民元非課支払いチャネル」と呼ばれるものを開設。これを使えば、市民は幼稚園の保育料など地方税の範囲外のサービスを支払うことができる。
杭州市では、デジタル人民元を使って地方税を支払いたい市民のために、すでに別の方法が存在している。
同メディアは、デジタル人民元の支払いオプションを決済プラットフォームに追加した、杭州市にある京都実験幼稚園を例として挙げている。保護者はこれまで、銀行送金やアリペイの電子決済ネットワークを介して保育料を支払わなければならなかった。
このニュースが報じられる数日前、中国電子商取引大手の美団は、旧正月を祝してデジタル人民元トークンとオフラインの「ハード」ウォレットを配布すると発表した。同社は、自社のプラットフォームで決済ツールとしてデジタル人民元を推進している数多くの企業の1つである。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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