ビットコインが強気相場入り?機関投資家は依然様子見

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 ビットコイン(BTC)価格が1週間で23%上昇しているが、機関投資家は今のところ「見ているだけ」であることが、ブロックチェーン分析企業CryptoQuantの調査で分かった。

 1BTC=1万6000ドルから1万7000ドル付近で停滞していた2カ月を経て、ビットコインは再び値を上げている。過去24時間で2%、過去7日間で23%以上上昇し、UTC(協定世界時)17日9時20分時点は2万1188ドルで取引されている。過去1カ月では、26%上昇した。

 この上昇は、14日間の価格チャートで明確に確認することができる。上昇トレンドは1月11日に始まっている。

 一方で、1年間では51%、21年11月の過去最高値からは69%の下落となっている。

 しかし、価格が上昇しているにもかかわらず、機関投資家は依然として様子見モードであるようだ。

 15日のCryptoQuantの投稿には、次のようにある。

「機関投資家は現在、冷静にただ見ているだけだ。彼らが本格的な上昇トレンドへの転換を予想する時は、OTC(店頭取引)が活発になるだろう」

CryptoQuantのアナリストMAC_Dは、ビットインが2万1000ドルまで上昇していた間、3つの見るべき指標があると説明。それは機関投資家による買いトレンドを示していないという。

1.「ファンド・ボリューム指標」:取引量のレベルは取るに足らないものであり、特筆すべき異常はない
2.「ファンド・ホールディング指標」:機関投資家のビットコイン保留量は減少しており、価格だけが上昇している
3.OTC取引:ここでは異常な取引は発生していない。取引所でのみ活発に取引され、オンチェンでは異常な取引がなかった。通常、底値では機関投資家は静かにOTC取引を通じて購入する。

 これら3つの指標から、現在の上昇が本当の上昇トレンドへの移行を意味する可能性は低いということだ。

 同アナリストは、次のように述べた。

 「これは、米国のCPI(消費者物価指数)が最近発表された際に買い気が抑制された結果であると思う。したがって、現在の上昇については興奮するよりも冷静でいた方が良さそうだ」

 米労働統計局は12日にCPIを発表。CPIは22年11月に前月比で0.1%上昇した後、12月に0.1%下落した。12月の前年同月比では6.5%上昇しており、12カ月間の上昇率は21月10月期以降で最も小さくなった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-bull-run-institutional-investors-look-like-they-are-still-sidelines.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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