FBI、サイバー攻撃によるハーモニーの1億ドル流出事件の犯人は北朝鮮ハッカーと確認

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 FBI(米連邦捜査局)が、22年に行われたクロスチェーン・ブリッジを提供するハーモニーへの攻撃について、北朝鮮のハッカーを非難した。ハーモニーのホライズン・ブリッジは22年6月に不正アクセスを受け、1億ドル相当の暗号資産(仮想通貨)がハッカーに盗まれた。

 ロイター及び聯合ニュースの報道によると、FBIはこの不正アクセスについて「北朝鮮と繋がりのある2つのハッカー集団」、すなわちラザルス・グループとAPT38を非難している。

 FBIはまた、これらの集団が1月13日に自分たちの資金「6000万ドル超をレールガンと呼ばれるプライバシー・プロトコルを使ってマネーロンダリングした」と主張した。同局は、この襲撃で盗まれたイーサリアム(ETH)の「一部」が「その後いくつかの暗号資産プロバイダーに送られビットコイン(BTC)に両替された」としている。

 レールガンは、トランザクションに一定水準のプライバシー保護を与える匿名化ツールだ。

 暗号資産取引所バイナンスのトップは1月、自社プラットフォームでハッカーを足止めしたと述べ、共同の取り組みの一環としてライバルのフォビと協力した。

 ツイッターで活動する有名な「オンチェーン探偵」も、1月15日にレールガン関連の活動に言及している。

 またFBIは、北朝鮮による暗号資産の「盗難とマネーロンダリング」が「弾道ミサイル及び大量破壊兵器計画の支援に使われている」という主張を繰り返しており、韓国と国連の情報機関もこれに同調している。

●北朝鮮による「12億ドルの暗号資産ハッキング」

 複数の民間セキュリティ・プロバイダーは22年、ラザルスや他の北朝鮮のハッカーがハーモニーへの攻撃を行った証拠があると主張していた。

 聯合ニュースは、ブロックチェーン分析会社チェイナリシスのデータを引用し、22年にブリッジを標的にした13件のハッキングで計20億ドル相当の暗号資産が盗まれたと指摘した。

 ハーモニーは、DeFi(分散型金融)プレーヤー向けのブロックチェーン・ネットワークを開発している。

 韓国の国家情報院は22年、北朝鮮のハッカーが過去5年間で約12億ドル相当の暗号資産を盗んだと主張した。国家情報院は、うち7800万ドルが韓国の標的から盗まれたと付け加えた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/fbi-says-north-korea-was-behind-100m-harmony-horizon-bridge-hack.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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