ブロックストリーム、BTCマイニング事業向けに1億2500万ドルを調達

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 デジタル資産インフラ企業ブロックストリームは、ビットコイン(BTC)マイニング施設の拡張を目的とした資金調達で1億2500万ドルを確保した。

 ブロックストリームは転換社債と有担保ローンで資金を受け取ったと1月24日に発表、大規模のホスト・サービスに対する高まる需要の中、資金を採掘施設の拡張に利用する計画だと付け加えた。声明には以下のように書かれている。

 「22年の対前年比での強力な収益成長に基づき、機関向けホスト・サービスに対する強い需要に応えるため、採掘設備を拡張する目的で、ブロックストリームは初の社債金融を含め、新たに調達した資本を利用する」

 「業界全体の利用可能な電力容量の不足と相まって、ブロックストリームの力強い実績と規模」により、ホスト・サービスの需要は高いままだ、と同暗号資産インフラ企業は話した。

 暗号資産(仮想通貨)価格が史上最高値近くに達していた21年8月、ブロックストリームは機関投資家のホスト顧客向けの容量を持つ採掘施設の建設を目的としたシリーズB資金調達ラウンドで2億1000万ドルを調達した。当時、同社は32億ドルの評価を得た。同社のシリーズA資金調達ラウンドは16年に完了した。

 史上最高値と比較し、約70%下落したBTCを含め、ほぼすべてのデジタル資産の価格が経験した最近の暗号資産暴落にかかわらず、ホスティングは回復力がある市場としてとどまっている、とブロックストリームは話した。

 一方、あるブロックと次のブロックの発見の間に行う仕事に基づいてマイナーに支払うシステム「プロップマイナー」はBTC価格の変動率(ボラティリティ)と圧縮された利幅に直接さらされ、強い打撃を受けている。

 「BTCマイナー企業のためにリスクを削減すること、企業ユーザーが価値の高い使用事例を築くことを可能にすることに焦点を当て続ける」とブロックストリームの社長兼CFO(最高財務責任者)エリック・スヴェンソン氏は話した。

 報じられたように、BTCブロックを採掘する難しさを測るBTCブロック採掘難易度は最新の調整の間に約10%増加し、価格の回復が続けば、より多くのマイナーが戻ってくることを示唆している。

 結局のところ、記録によれば、22年は採掘業界にとって最悪の年のひとつである。暗号資産価格の急落とエネルギー費の高騰の中、最大BTC採掘企業の1社であるコア・サイエンティフィックは22年12月に破産を申し立てた。

 コア・サイエンティフィックに加え、市場低迷の中、他の暗号資産採掘企業も苦戦している。アルゴ・ブロックチェーン、アイリス・エナジー、グリニッジ・ジェネレーションは財政問題に直面している有名なBTC採掘企業である。

 BTC採掘企業がやりくりするために、22年に採掘したBTCの約100%を売却したことは注目に値する。ブロックチェーン研究企業メッサーリの上位研究アナリストのトム・ダンレビー氏によれば、22年、BTC採掘公開企業10社が採掘した4万700BTCのうち約4万300BTCが売却された。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/blockstream-secures-125-million-funding-for-bitcoin-mining-operations.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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