北朝鮮による暗号資産ハッキングがミサイル計画の資金源と米政府が指摘

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 ホワイトハウスが、暗号資産(仮想通貨)業界の「セキュリティ脆弱性」が、北朝鮮ハッカーによる過去2年間で「10億ドル超の盗難」を許していると語った。米国は、北朝鮮政府がこの資金をミサイル計画の支援に使用していると述べた。

 この主張は公式声明の中で行われたもので、VOAコリアと文化日報が韓国で報じた。ホワイトハウスは、「業界全体のサイバーセキュリティの低さ」が、北朝鮮が「攻撃的なミサイル計画の資金源として10億ドル超を盗む」ことを「可能」にしていると発表した。

 ホワイトハウスは、「業界全体」の「脆弱なサイバーセキュリティ」プロトコルを批判し、「政権として」ホワイトハウスは「暗号資産が金融安定性を蝕まず、投資家を保護し、悪人に責任を取らせるよう注力し続ける」と述べた。

 この声明は、米国の法執行機関は「デジタル資産関連の不法行為と戦うためのリソースを増やしている」と付け加えた。

 米国国土安全保障長官のアレハンドロ・マヨルカス氏は、北朝鮮は暗号資産と法定通貨の「サイバー盗難」を通じて「大量破壊兵器計画」に過去24カ月間で10億ドル超の「資金を供給」していると述べた。

 サイバー及び新技術担当ホワイトハウス副顧問であるアン・ノイバーガー氏は、北朝鮮政府は「盗んだ」暗号資産の「最大3分の1」をミサイル計画につぎ込んでいると語った。

 ノイバーガー氏は過去に、北朝鮮政府による暗号資産ハッキング疑惑を「大きな問題」と呼んでいる。

●北朝鮮:23年に暗号資産ハッキング活動を強めるのか?

 FBI(連邦捜査局)は最近、22年6月に行われた10億ドルのハーモニー・ホライズン・ブリッジ攻撃の背後にハッカー集団のラザルスがいると主張している。

 財務省は、トルネード・キャッシュなどの暗号資産ミキシング・サービスに制裁を科している。同省は、北朝鮮政府が暗号資産ミキサーを使い、盗んだ暗号資産をマネーロンダリングしていると主張している。

 1月には、米国のセキュリティ・プロバイダーが、北朝鮮のハッカーは現在、偽の求人や給与調整通知を送ることで暗号資産アカウントに侵入しようとしていると主張した。

 セキュリティ専門家らは、このeメールには悪意のあるコードの混じったインストーラー・ファイルが含まれていると述べた。このコードは、ハッカーが暗号資産ウォレットに侵入する手助けをするよう設計されているという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/white-house-north-korean-funded-missile-program-with-1bn-crypto-hack-haul.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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