サム・バンクマンフリード氏、FTXの新CEOとの面会要求

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 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換所FTXの設立者サム・バンクマンフリード氏は、現在のFTXのジョン・レイ新CEO(最高経営責任者)との面会を要求している。

 1月2日、バンクマンフリード氏は22年11月に破産申請した同交換所を引き継いだ破産専門家レイ氏にメールを送り、資産や「その他」に関する手助けを申し出た、と1月30日にブルームバーグは報じた。同氏はメールに次のように記した。

 「物事の出だしが悪かったことは分かっているが、資産であろうが他のことについてであろうが本当に役に立ちたいと思っている」

 面目をつぶされた同氏が詐欺や他の容疑に無罪を主張した1日前にこの動向があった。

 以前、レイ氏はサム・バンクマンフリード氏と前FTX経営者に資産の追跡を困難にしている財務や他の記録管理の欠如に対して食って掛かった。「極めて未経験で世慣れていない個人の少数団体の手に管理が集中した」ため、FTXは破たんした、と同氏は22年に話した。

 報じられたように、サム・バンクマンフリード氏は暗号化メッセージソフトウェア「シグナル」を通して、裁判の証人になる可能性がある人物に連絡し、影響を与えようとしている。同氏は裁判の証人となる可能性がある「FTX USの現総合弁護士」に連絡を取ったと先週、連邦検察は話した。FTX USの現総合弁護士はカークランド・アンド・エリスの前パートナーのライン・ミラー氏である。

 ミラー氏に加え、サム・バンクマンフリード氏は「FTXの現従業員と前従業員」に連絡を取っていると文書に記載されている。同氏の要求は証人の証言に影響を与えようとする試みであることを示唆し、ミラー氏との関係を改善しようという試み自体が「証人買収の要素となる可能性がある」と米当局は主張している。

 DOJ(米司法省)は利益相反を引き合いに出し、FTXが同交換所の捜査の任務を現在担っている弁護士事務所サリバン・アンド・クロムウェルを雇うことに異議を申し立てている。FTX USの総合弁護士のミラー氏は以前同社に8年間勤務していたからである。捜査は同弁護士事務所を「自社と前パートナーを捜査する矛盾した立場」に置くことになる、とDOJは話した。

 FTXと同暗号資産グループは11月初旬に連邦破産第11章法を申請した。米検察が公式にFTXの面目をつぶされた設立者サム・バンクマンフリード氏に対して刑事訴訟を起こした後、同氏はバハマで逮捕された。最終的に同氏は米国に送還され、ニューヨーク裁判所で2億5000万ドルの保釈金を支払い、釈放された。

 サム・バンクマンフリード氏は有線通信不正行為や顧客の資産乱用の共同謀議を含め8つの刑事責任で起訴されている。10月に連邦裁判所に出廷予定である。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/newly-released-emails-sam-bankman-fried-requested-in-person-meeting-with-ftx-ceo-john-ray.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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