グレイスケールが再び苦境に、ライバル企業が新たに提訴

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 バリー・シルバート氏の暗号資産(仮想通貨)複合企業DCG(デジタル・カレンシー・グループ)傘下のデジタル資産管理会社グレイスケールが、GBTC(グレイスケール・ビットコイン・トラスト)ファンドの宣伝方法についてライバルのオスプレイ・ファンドに提訴され、苦境に陥っている。

 1月30日にコネチカット州フェアフィールド司法地区上位裁判所に提出された訴状の中で、オスプレイは、GBTCファンドで「不公正で詐欺的な行為と不正競争」を行ったとしてグレイスケールを訴えた。

 GBTCは、個人投資家が証券口座で購入できる投資商品だ。現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)がまだSEC(米証券取引委員会)に承認されていない米国において、この商品はその代用品として機能している。

 グレイスケールは、規制当局の許可が下りればGBTCをビットコイン担保のETFに転換するつもりだと公言している。現在訴訟の中心になっているのはこの主張だ。

●オスプレイ:グレイスケールはETF転換を「当然の結論」と宣伝

 競合するOBTC(オスプレイ・ビットコイン・トラスト)のスポンサーであるオスプレイによると、グレイスケールは将来的なETFへの転換が「当然の結論」であるかのようにGBTCを宣伝しているという。しかしこれは真実からは程遠いとオスプレイは主張した。

 オスプレイの弁護士は訴状の中で、GBTCのETFへの転換は「決して起こりそうもない」と記し、次のように付け加えた。

 「グレイスケールはこのメッセージが虚偽だと知っていた」

 にもかかわらず、グレイスケールはGBTCのETFへの転換は「必然」だというメッセージを推す「キャンペーンを次々と」行った、とオスプレイは記した。

●虚偽の宣伝が支配的地位の理由

 さらに、オスプレイはこの訴状で、グレイスケールが行っている「虚偽の誤解を招く宣伝」が、同社がこの市場でこれだけの支配的地位を築いた主な理由だと主張した。

 グレイスケールは「オスプレイの4倍超の資産管理手数料」を課しているにもかかわらず約99.5%の市場シェアを有している、とオスプレイは語った。

 両社のウェブサイトによると、年間手数料はGBTCが2%、OBTCが0.49%だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/grayscale-crypto-firm-hot-water-again-as-new-gbtc-lawsuit-filed-by-osprey-heres-what-you-need-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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