経営難の暗号資産企業ホドルノートに買い手候補が関心

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 経営難に陥っている暗号資産(仮想通貨)貸付会社ホドルノートと、破綻したデジタル資産取引所FTXに対する同社の債権について、買い手候補が関心を示している。

 ブルームバーグの6日の報道によると、シンガポールに拠点を置く暗号資産プラットフォームである同社の「買収に関心を持っている様々な関係者」が、債権者からの保護を求めた同社を管理する暫定管財人に接触しているという。

 宣誓供述書を引用したこの報道では、管財人はホドルノートの買収について問い合わせた相手と秘密保持契約を結んでいるところだとされた。

 ホドルノート・グループは22年12月9日時点で、アルゴランド財団、サムトレード・カストディアン、S.A.M.フィンテック、ジーン‐マルク・トレモーなど、一部の大手暗号資産・フィンテック企業に対し、債務残高の60%超を占める計1億6030万ドルの負債を抱えている。

 ホドルノートは22年8月上旬に顧客の出金を凍結した。同社は更新情報の中で、「ユーザーが、元々の預金に完全な経過利子をつけた金額の割引額を出金し、ホドルノートのアカウントを閉鎖できる選択肢」を模索していると述べた。

 しかし、同社は8月末までに更生管財手続きを申請し、債権者保護の状態に置かれた。同社は当時、この動きの前に、テラ・エコシステムの崩壊と暗号資産全体の低迷で財務健全性に打撃を受けていたと語った。

 ブロックチェーン研究者のファットマンテラ氏は一連のツイートで、ホドルノートがテラ・エコシステム崩壊の中で1億9000万ドルを失っていたことを明らかにした。匿名の暗号資産研究者である同氏は、ホドルノートは最近まで「顧客に対しアンカーへのエクスポージャーはゼロだったと説明し続けていた」と指摘した。

 22年11月には、シンガポールでホドルノートが詐欺と不正行為の疑いで警察の捜査を受けていることも明らかになった。警察は当時、ホドルノートと同社の幹部は、「一定のデジタルトークンに対する自社のエクスポージャーに関する虚偽の表示」を行った疑いがあると語っていた。

 Juntao Zhu氏とSimon Lee氏が19年に設立したホドルノートは、22年2月には1000人超のユーザーの顧客資産1億ドル超を有する最大規模の暗号資産貸付会社だった。この数字は、21年の100万ドルから増加したものだ。

 セルシウス、ブロックファイ、そして直近ではジェネシスの暗号資産貸付部門など、複数の他の大手暗号資産貸付会社が最近の市場低迷で破産を申請している。事業を続けている暗号資産貸付会社の1社であるネクスオーは最近、投資家保護法違反で計4500万ドルの罰金の支払いに同意した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/potential-buyers-are-showing-interest-embattled-crypto-company-hodlnaut.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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