スーパーボウル2023に暗号資産広告はなし

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 米国最大のスポーツイベントであるスーパーボウルは、23年は暗号資産(仮想通貨)広告を出さない予定だ。そして、FTXがその(一部)要因であるようだ。

 フォックスは6日、スーパーボウルの試合内の広告枠が完売したと発表。AP通信によると、フォックス・スポーツの広告販売担当執行副社長であるマーク・エバンス氏は、一部の広告は30秒で700万ドル以上、ほとんどの広告枠は600万ドルから700万ドルで販売されたと説明している。

 第57回スーパーボウルは、23年2月12日に開催される。このイベントは毎年、広告主が1億人以上の視聴者に自社商品を宣伝するための大きな機会となっている。21年は、国民の約43%がコマーシャルを見るためにチャンネルを合わせたという。

 22年は多くの暗号資産企業がこの舞台に登場し、「クリプト・ボウル」と呼ばれたイベントとなったが、23年はこれら企業が出ることはないだろう。

 エバンズ氏は、次のように述べた。

 「その日、その業種の広告はまったくゼロである」

 エバンズ氏によると、広告を「予約済み」であった暗号資産企業が2社、「契約間近」だったのが2社あったという。しかし、FTXの破たんにより白紙となり、取引は完了しなかった。

 暗号資産分野での出来事を受けた影響は他にもあった。スーパーボウル広告の大半は通常よりずっと早く売れ、夏の終わりまでに90%以上が売り切れていたが、残りの広告枠の売れ行きは鈍かったという。有名な広告主は優良な枠を購入し、残りは「暗号資産分野の崩壊だけでなく、世界経済に対する一般的な広告主の懸念」によって一部影響を受けたということだ。

 さらに詳しくは、スポーツ・ビジネス・ジャーナルによると、エバンズ氏は特定のスーパーボウル広告販売(試合前の広告枠や発生しないかもしれないオーバータイムの広告枠)が、例年より売れ行きが悪くなった理由を3つ挙げている。まず、予想される通り、一部の広告枠を早期から購入していたFTXや他の暗号資産企業が破たんし、予約を取り消したためだ。

 「実際FTXは、60秒の広告枠を準備していた」という。

 他の2つの理由としては、広告を計画していた商品の一部が影響を受けたサプライチェーンの問題があったこと、一部の企業が「経済に不安を抱いていた」ためであるとした。

 報じられている通り、22年のスーパーボウルでは、コインベースやクリプトドットコム、イートロ、そしてFTXなどの大手企業が広告を出していた。また、名詞をもとにアバターを生成するNFT(非代替性トークン)プロジェクトNouns DAOと同年に提携を結んだ主要ビールブランド、アンハイザー・ブッシュのバドライトも、スーパーボウルの広告でNFT「Noun glasses」を公開した。

 The Vergeは「23年はフォックス・スポーツが暗号資産広告を販売しなかったからといって、視聴中にその広告を見ることがないというわけではない」と指摘し、広告は地元でずっと安い値段で買うことができるとした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/there-will-no-crypto-advertisements-during-super-bowl-year-heres-why.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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