ビットコインは暴落の危険―ブルームバーグのストラテジストが警鐘
ビットコイン(BTC)の買い方が新年の上昇を維持しようと苦戦する中、ある専門家が警鐘を鳴らしている。
23年はこれまでのところ、22年12月の底からの驚くべき回復が始まっている。
ビットコインは年初来31%上昇しており、市場は再活性化している。暗号資産(仮想通貨)ツイッターのインフルエンサーの多くが、早くもこれは暗号資産の冬の終わりだとしている。
警鐘を鳴らしているのは「ダッシュボードの背後にいる男」ことマイク・マクグローン氏だ。この専門家は、金融メディアでビットコインを主流にしたことで近年有名になった。
マクグローン氏は、ETFセキュリティーズの元研究・戦略責任者で、ブルームバーグの上級マクロ・ストラテジストに転身した人物だ。
●ビットコイン、転落の可能性
同氏は自身の意見をツイッターに持ち出し、リスク資産はまだ森を抜け出だしていないと主張した。
暗号資産などのリスク資産に対するマクロ的センチメントを取り巻く懸念が、自身の懸念の核心だとマクグローン氏は説明した。
「第1四半期におけるリスク資産の主な選択肢は、弱気市場での反発か底打ちのいずれかのように見える」とマクグローン氏は述べた。
「ビットコインは転落するかもしれない。暗号資産のベンチマークである同通貨は、最大の逆風が残る中、レジスタンスから後退している」
実際、ビットコインの2月の値動きは厳しいものだった。1BTC=2万4000ドルの強固なレジスタンスからの後退で、価格は2万1750ドルのサポートまで下落した。
買い方がここで値固めを試みているが、状況は良くないようだ。チャートの形は恐ろしい三尊を形成しつつある。
●FRBは2月のビットコインのレジスタンスの説明となり得るか?
マクグローン氏の分析によると、これはFRB(米連邦準備制度理事会)からの逆風の圧力が継続しているためだという。
「(第1四半期の)フェデラル・ファンド先物が示すように金利予想は上昇している...しかし大きな違いがある。市場は22年より低い」
「FRBとは戦うな」と同氏は付け加えた。
実際、21年末から金利上昇への恐怖が市場を覆っており、これまでのところ状況は変わっていなかった。
しかし、23年のこれまでの市場は、ジェローム・パウエル氏から出た意外なハト派的センチメントによって落ち着いている。
これにより、ビットコインにとって待望の信頼の向上がもたらされ、強気なS&P500が後押しとなった。
明らかなことは、今のところビットコインは200日間移動平均線と衝突するコースにあることだ。すぐにサポートから反転しなければ、難しい状況になる。
FRBが14日に発表する統計が価格を動かす可能性がある。ビットコイン市場は態勢を整え、UTC(協定世界時)13時30分に公表されるCPIの数字での取引に備えている。
市場は、CPIが対前年比6.2%、コアCPIが対前年比5.5%と予想している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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