ユーチューブの新CEO、NFTとメタバースに前向き

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 ユーチューブの新たなCEO(最高経営責任者)であるニール・モハン氏が、NFT(非代替性トークン)、メタバース、ブロックチェーンなどの新技術の活用について、前向きな見方を示した。

 スーザン・ウォジスキ氏に代わって最近ユーチューブの新CEOとなったモハン氏は、「ウェブ3はクリエイターに新たな機会をもたらす」と述べた。これらのイノベーションは、クリエイターやそのファンが新たなレベルで繋がり、新たな方法で収入を得る助けになり得る、と同氏は付け加えた。

 「私たちは、ブロックチェ―ンやNFTなどの新技術によって、クリエイターがファンとより深い関係を築けるようになると考えている。彼らは一緒に新たなプロジェクトで協力し、これまでは不可能だった方法で収入を得ることが可能になるだろう」

 同氏は特に、クリエイターはNFTを使って、ファンが唯一無二の動画、写真、アート、そして体験を得る検証可能な方法を提供できると語った。しかしモハン氏は、これらの新技術には「責任をもって」取り組む必要があるとした。

 「これらのフォーマット全てで、クリエイターが収入を得て事業を築く助けとなるさらに多くの方法が生まれるだろう」と同氏は述べ、NFTなどの新技術はクリエイターだけでなくファンや視聴者にも新たな収入源をもたらし得ると指摘した。

 また、モハン氏はメタバースにも言及し、視聴の没入感を高める方法について「野心的な考え」を持っていると主張。これはまずゲームに影響を与える可能性が高く、ゲームのインタラクションを高め、より生き生きと感じさせることに挑戦するだろうだと語った。

 ウォジスキ氏は9年間指揮を執ってきたユーチューブを16日に辞任し、家族、健康、そして個人的プロジェクトに焦点を当てた「新たな章」を始める計画だと語った。同氏は在任中、重要な収入共有モデルの導入などを監督した。

 スタンフォード大卒のモハン氏は08年、ユーチューブのCPO(最高プロダクト責任者)としてグーグルに入社した。同氏は、ユーチューブ・ショートやミュージックといった同プラットフォームの複数の大規模な開発・変更に携わってきた。

 ユーチューブの姉妹会社であるグーグルも、暗号資産(仮想通貨)やウェブ3の世界に進出している。同社は22年、ブロックチェーン・ノード・エンジンというイーサリアム(ETH)プロジェクトおよび開発者向けのクラウドベース・サービスの立ち上げを発表した。

 ブロックチェーン・ノード・エンジンがサポートする最初のブロックチェーンはイーサリアムとなったが、同社は翌月の22年11月、ブロックチェーン・ノード・エンジンをソラナ・ブロックチェーンにも拡大し、23年第1四半期中にこの機能を立ち上げる予定であることを明らかにした。

 さらに、グーグルはコインベースと提携し、暗号資産を使ったクラウド・サービスへの支払いを可能にした。選ばれた一部の顧客は、23年からビットコイン(BTC)などの暗号資産を使ってクラウド・サービスへの支払いを行えるようになる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/youtubes-new-ceo-neal-mohan-optimistic-about-nfts-metaverse-what-does-mean-for-crypto-industry.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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