各国の中銀が暗号資産の運命握る、ロシア人経済学者が指摘

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 現在、各国の中央銀行は暗号資産(仮想通貨)部門の規制を「優先」していないが、最終的に中銀が暗号資産の運命を決めるとロシア人主要経済学者は考えている。

 現代発展研究所の政治工学センター長兼経済金融プロジェクトの学長であるNikita Maslennikov氏がこのコメントをし、ガゼータ・ルーが報じた。

 「市場が規制される範囲次第」のため、暗号資産にとって未来は「不確か」だと同経済学者は述べた。

 暗号資産規制は「多くの国で問題」になっているとMaslennikov氏は示唆した。しかし、中銀は暗号資産規制を「主要任務のひとつと見なしていない」と同氏は話した。

 ロシアと中国は暗号資産に「厳しい態度」を示していると同専門家は指摘した。中国はコインの採掘と取引を含め、暗号資産関連活動のほとんどを禁止している。また、ロシアの中銀は全面禁止を提案しているが、他の政府機関は進歩的な取り組みをしている。

 これまでのところ、米国は規制に「寛大な」手法を取っているとMaslennikov氏は主張した。

 しかし、同氏は次のように話した。

 「とはいえ、暗号資産の未来は中銀による市場の規制と関連している」

・暗号資産は中銀の規制を乗り切れるか? 経済学者が判断を下す

 中銀の行動にかかわらず、暗号資産は完全に一掃されはしないだろうとMaslennikov氏は主張した。人々の「リスクと投機」への欲求はある形態での暗号資産の生き残りを確保すると同氏は述べた。しかし、暗号資産の未来は「不確か」だと主張した。

 同氏は以下のように説明した。

 「すべては(暗号資産)市場が新しい規制基準にどのように適応するか次第なので、暗号資産が抑制なく無限に成長するとは想像しがたい」

 「中銀は焦っていない」と同経済学者は話した。しかし、今後のさらに厳しい規制は「絶対避けられない」と同氏は付け加えた。

 暗号資産部門で中銀の行動を予測することはほぼ不可能であるとMaslennikov氏は意見を述べた。しかし、暗号資産規制の変転は世界中の国々で進行中であると同氏は話した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/central-banks-hold-fate-of-crypto-their-hands-says-russian-economist.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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