NFT業界に不透明感、NBAトップショット・トークンが証券に分類される可能性

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 人気のNFT(非代替性トークン)トレーディング・カードであるNBAトップショットが、米国で規制上の証券とみなされる可能性がある。トップショットの制作会社に対する訴訟の続行を、裁判官が許可した。

 トップショットの制作会社であるダッパーラボは、同社がこのNFTのSEC(米証券取引委員会)への登録を怠ったことで自身と他の購入者が損害を受けたと主張するNFT購入者から訴えられている。

 ビクター・マレロ米地裁判事は、ダッパーラボによるこの訴訟の却下の申立てを退け、裁判を続行させた。マレロ判事によると、証券かどうかの判断によく使われるいわゆるハウィー・テストは、NBAトップショットのNFTが確かに証券である可能性を示しているという。

●「際どい判断」

 ダッパーラボは23日にツイッターに投稿したコメントの中で、裁判所はこの決定を「際どい判断」と表現したと述べ、これは「本案への最終的な判決ではない」と強調した。

 「バスケットボール・カードなどの芸術品や収集品を含む消費者向け商品は連邦法における『証券』ではないと裁判所は何度も判断している。デジタルであっても無くても、モーメントや他のコレクタブルにも同じ判断が当てはまると確信している」とダッパーラボは付け加えた。

 NFTコレクションのトップショットは、「環境にやさしい」オープンでパーミッションレスなネットワークとして自身をブランド化し、1万1000名超の開発者が活動するフロウ・ブロックチェーン上で発行されている。

 マレロ判事はこの訴訟に関する意見の中で、フロウを「プライベート」ネットワークと呼んだ。これは、同判事の見解では、このブロックチェーンは高度に中央集権化されており、その上で発行されている資産は証券に分類される可能性が高いことを示唆している。

 当然ながら、ダッパーラボはフロウが中央集権型ネットワークだという考えを否定しており、同ネットワークのコンセンサス・ノードの3分の1未満しか「単一の組織に運営されて」いないと自社サイト上で語っている。

 NBAトップショットは、トレーディングカードをテーマにした現在最も人気のあるNFTコレクションの1つだ。各NFTには、バスケットボールの歴史上象徴的な瞬間が描かれている。このデジタル・トレーディングカードは21年後半に発売し、すぐに大ヒットとなった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/nft-industry-faces-uncertainty-as-federal-judge-may-categorize-nba-top-shot-tokens-as-securities-regulation-incoming.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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