スリー・アローズ・キャピタルの清算人がNFTを売り出し

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 破たんしたシンガポールの暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド「スリー・アローズ・キャピタル(3AC)」の清算人によれば、同社が一時保有していたNFT(非代替性トークン)のいくつかが債権者の資産を回収するための試みの一部として売りに出される。

 「共同清算人は保有管理している3ACの有益な所有物であったNFTの販売を開始するための対策を講じるつもりだ」とコンサルタント会社テネオの専務取締役クリストファー・ファーマー氏は声明で話した。

 ファーマー氏によれば、「販売の目的は精算のためにNFTの価値を現金化するためだ。必要な措置はこの通知の28日以内、23年3月23日以降に開始すると見込まれる」。

 「現在、英領ヴァージン諸島の高等法院の東カリブ最高裁判所に提出する対象となっている非公式に『星月夜』と言及されている」トークンは今度のNFTに関連していない、と誤解を避けるために共同清算人は付け加えた。

 22年6月、英領ヴァージン諸島の裁判所は破たんした暗号資産ヘッジファンドの清算人としての役目を務めるようテネオを任命した。3ACは無担保債権で債権者に35億ドル以上を支払う義務があると言われている。

 2月初旬、3ACの設立者2名スー・チュー氏とカイル・デイビス氏は暗号資産関連破産債権を取引する新しいプラットフォームを開始した。破たんした同暗号資産ヘッジファンドの前CEO(最高経営責任者)スー・チュー氏の発表によれば、Open Exchangeと名付けられた新しい取引ベンチャー企業は債権を売りに出すことに関心がるユーザーに順番待ちリストを公開した。

 チュー氏とデイビス氏は「暗号資産を促進するために、苦労や教訓から学び、利用し、何かを作り上げる」義務があると考えている、と最新の動向を説明する一連のツイートでチュー氏は公表した。暗号資産交換所FTXの破たんは「素晴らしい取引ユーザー・インターフェース」から恩恵を受けている新しい交換所が市場に参入するための機会に拍車をかけた、と同氏は話した。

 チュー氏の発表は様々な反応を引き起こし、前企業の内部崩壊が暗号資産価格を新最低値まで引き落とす主要な役割を果たした直後に、3ACの共同設立者が新たに暗号資産に特化したベンチャー企業をローンチする資格があるかどうかに多くのコメンテーターは疑問を抱いている。3ACは引き続く暗号資産価格の上昇に大きく賭けていたとチュー氏は認めた。結果的に間違った戦略となった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/three-arrows-capital-nfts-are-about-sold-off-by-liquidator.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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