韓国の暗号資産取引所アップビット運営会社、証券会社買収報道を否定

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 韓国最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるアップビットの運営企業ドゥナムは、証券会社を買収する意向を否定し、代わりにNFT(非代替性トークン)の拡大を視野に入れていると明らかにした。

 ドゥナムは最近、ある国内証券企業の買収に動いているとされていた。しかし、Sisa Weekの報道によると、同社はその「うわさ」の真偽を「否定」し、その情報には「根拠がない」と主張した。

 ドゥナムは、次のように述べている。

 「証券会社の買収について議論したことはない」

 トークン化された証券は近い将来、規制当局による承認が得られる見通しで、多くの韓国企業がこの市場への参入を望んでいる。

 しかし、ドゥナムはNFT関連「事業」の「強化に注力する予定」であるという。

 同社は22年、チャート上位にランクインするK-POPボーイバンドBTSを生んだハイブと共に、米国を拠点とするLevelsという合弁会社を設立。

 ドゥナムは、Levels関連事業を通じて、デジタルコレクティブルの提供を拡大する計画も発表している。

 韓国メディアによると、アップビットは国内暗号資産市場の60%-80%を支配している。しかし、21年に著しい成長を遂げた後、市場の減速によってすべての国内取引所は打撃を受けた。

 アップビットの日間取引量は22年4月に105億ドル超でピークに達したものの、同年12月にはわずか4億ドル余りに減少。取引量は現在、10-20億ドル台で推移している。

 業界関係者はドゥナムが22年の年間実績を発表すると見込んでいるが、厳しい結果になることが予想される。

●アップビット、証券会社買収計画はないがNFT拡大を目指す

 同メディアは、ドゥナムの収益が22年度第3四半期に「急落」しているため、年間収益も減少すると指摘している。

 同社には他の事業もあるが、現在利益を上げているものはほとんどない。また、Sisa Weekは、同社収益の99%が「取引プラットフォームによるもの」であると報じている。

 ドゥナムは21年ニューヨーク証券取引所に上場すると熱く語られていたが、暗号資産の冬の到来以降、この件に関する議論は冷え込んでいるようだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/upbit-operator-denies-it-wants-buy-securities-firm.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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