FTX元幹部が罪を認める、バンクマンフリード氏の包囲網狭まる
破綻した暗号資産(仮想通貨)交換所FTXの元幹部で前エンジニアリング責任者ニシャド・シン氏は米刑事責任の有罪を認め、FTX設立者サム・バンクマンフリード氏に対する捜査に協力することに同意した。
ロイターの報道によれば、2月28日、シン氏は有線通信不正行為、マネーロンダリング、連邦選挙資金法の共謀罪を含め6つの共謀罪の有罪を認めた。
伝えられるところによると、バンクマンフリード氏のヘッジファンド「アラメダ・リサーチ」がFTX顧客の資金を顧客に知らせず借りていたことを22年半ばまでには認識していたと同氏は認め、「すべてにおける自身の役割を深く反省している」と話した。
報道によれば、FTXの元幹部は11月のFTX破綻の後、米捜査を支援するためにバハマから戻った。25万ドルの保釈金で釈放され、策略の収益すべてを手放すと話した。ニューヨーク南部地区の米弁護士ダミアン・ウィリアムズ氏は以下のように話した。
「今日の有罪答弁はFTXの犯罪は大規模で重大であることを再び明確にした。数十億ドルの詐欺で金融市場を揺るがした。数千万ドルの違法で無価値な選挙献金で政治を腐敗した」
シン氏は有罪を認め、捜査に協力するバンクマンフリード氏の3人目の側近である。これに先立ち、アラメダ・リサーチの前CEO(最高経営責任者)キャロライン・エリソン氏は7つの罪の有罪を認めることに同意し、FTXの前CTO(最高技術責任者)ゲイリー・ワン氏は刑事責任の罪を認めた。
「政府を援助することを含め、被害者のために事態を正せるようできる限りすべてのことをしたいと思っている」とシン氏の弁護士アンドリュー・ゴールドスタイン氏とラッセル・カポネ氏は声明で話した。
米市場最高規制当局のCFTC(商品先物取引委員会)とSEC(米証券取引委員会)は策略での役割を巡ってシン氏に対する訴訟を発表した。
27歳のシン氏はエンジニアの責任者としてFTXの日々の運営で主要な役割を果たした。2年後にワン氏とバンクマンフリード氏とFTXを設立する前、17年にアラメダに加わった。
カリフォルニア大学バークレー校の卒業生で、後にマーケティングと人事の責任者としてFTXに加わる昔からの彼女であるクレア・ワタナベ氏にそこで出会った。
面目をつぶされたバンクマンフリード氏は8つの刑事責任を問われているが、同氏は無罪を主張している。告発されている罪で100年以上の服役に直面し、10月に連邦裁判所に出廷予定だ。
FTXの最新の進展で、ニューヨーク判事はFTXの前CEOに対する刑事事件の決断が下るまで、SECとCFTCが起こした同氏に対する訴訟を一時停止している。
さらに、新たな裁判資料がFTX設立者サム・バンクマンフリード氏の保釈金の謎の連帯保証人2名の正体を最終的に明らかにした。スタンフォード大学Andreas Paepcke教授とバンクマン・フリード氏の両親の親友ラリー・クレーマー氏であると判明した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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