ブラジルのトップサッカー選手、暗号資産詐欺に巻き込まれたと主張

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 ブラジルのトップのプロサッカー選手2名が、暗号資産(仮想通貨)詐欺に巻き込まれたと主張し、仲間のプロ選手から詐欺プロジェクトに投資するよう説得されたと語った。

 報道機関のスーノ、ランス、ESPNブラジルによると、2名の選手は別の選手が経営する会社に対し、法的手続きを開始した。訴訟を起こしたのは、現在ブラジル・サンパウロ州のパルメイラスでプレーしているマイキ氏と、ノッティンガム・フォレスト(英プレミアリーグ)のミッドフィルダーであるグスタボ・スカルパ氏。

 この2名は、WLJCという名称の「コンサルタント」及び「ファイナンシャル・プランニング」企業を相手に訴訟を起こした。同社は、ブラジルのトップディビジョンのフルミネンセでプレーしているウィリアン・ビゴージ氏が経営している。

 マイキ氏とスカルパ氏は、WLJCの助言で22年5月に「暗号資産」に200万ドル超を投資したと主張。出資金の3.5%から5%の利益が毎月見込めると言われたとしている。

 しかし、この利益は実現せず、「資金を引き出」そうとしても出資金は返還されなかったという。

 両氏は、ビゴージ氏がこのプロジェクトを「紹介」したと主張している。この訴訟は、ビゴージ氏の出廷と、資金の返還を求めている。

●ビゴージ選手:自身も暗号資産詐欺の被害者

 報道機関は、WLJCがマイキ氏とスカルパ氏に対し、Xランド・ホールディングというプラットフォームに投資するよう勧めたと伝えた。

 Xランドは22年10月、ブラジルのアクレ州公共省によって「金融的ピラミッド・スキームの可能性あり」と指摘されている。

 しかし、ビゴージ氏の弁護団は、クライアントは不正な意図で行動したのではなく、彼自身もXランド詐欺の被害者だと主張した。

 同氏の弁護団は、ビゴージ氏も自身の投資金約340万ドルを失っていると述べ、ビゴージ氏と同氏の会社は「絶対の信頼を寄せていた人物」の紹介を受けてマイキ氏とスカルパ氏にこのプロジェクトを勧めたと主張した。

 弁護団は次のように記した。

 「WLJCはブローカーではない。ファイナンシャル・プランニングの分野でのみ活動しており、顧客の代わりに投資を行う権限はない」

 約1億9300万ドルの暗号資産ピラミッド・スキームの首謀者だと考えられているブラジル企業のインディールは2月、破産を宣言している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/top-brazilian-footballers-embroiled-crypto-scam-which-players-are-involved.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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