中国で社会保険料や税金をデジタル人民元で支払う企業や従業員が増加

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 中国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)であるデジタル人民元を使って社会保険料や税金を支払うことができる従業員や企業が増加している。

 中国メディアJS ChinaとNHニュースの報道によると、連雲港市をはじめとするデジタル人民元試験地域の市民は、中国人民銀行(中央銀行)のデジタル人民元アプリを使って社会保険料や基礎年金保険料を支払うことができるようになった。

 中国の従業員の多くは社会保険料の支払いが義務付けられており、その資金は医療や年金の支払いに充てられている。

 これまで、従業員はこうした保険料を支払うために、しばしば第三者が開発したソリューションに頼る必要があった。特に、フレックスタイム制の労働者や自営業者、フリーランサーはその傾向が強かった。

 JS Chinaは「劉さん」という連雲港市に住むフレックスタイム制の労働者の話を紹介している。「数日前」、劉さんは同市で初めてCBDCを利用して保険料を支払ったという。

 劉さんは、人民銀最大の商業銀行パートナーの1つである中国農業銀行の連雲港支店で手続き方法の説明を受けた。

 劉さんは、次のように語った。

 「デジタル人民元を使って社会保険料を支払った最初の人になれたことを光栄に思う。アプリを開くだけでよかった。とても便利で素早く操作でき、支払いの選択肢も増えた」

●CBDCの普及:中国の従業員や企業がデジタル人民元で支払い

 この決済システムは、人民元の連雲港支店、連雲港市の社会保障管理局、中国農業銀行の地方支店が共同で開発したものだ。

 一方、浙江省寧波市寧海県では、Ningbo Tangtang Mold Baseという企業は、この地域で初めてデジタル人民元を使って税金を支払った。

 同社は、約350ドルの税金をCBDCで支払ったと報じられている。

 同社は、デジタル人民元が「多様な支払いニーズに応え、納税をより便利にする」と述べている。

 福建省は3月初め、ちょうど1年前に実証実験に参加して以降、220億ドル相当のデジタル人民元取引を処理したと発表した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/chinese-employees-pay-social-insurance-fees-taxes-with-digital-yuan-cbdc-adoption-rise.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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