企業が財務管理を近代化する方法

149653050_m.jpg

 地政学的な情勢による新たな制裁、新型コロナウイルスによる経済成長の鈍化と金利上昇、サプライチェーンの摩擦による世界中の企業への大打撃など、ここ数年は財務管理者にとって困難な状況が続いている。

 従来の決済システムは近代化を試みているが、多くの企業には時代遅れの国際決済システムがより公平な競争の場へと進化するのを待つ時間も資金もない。伝統的な決済システムの利用は、銀行と長年の関係を持ち、新たな市場に拡大し、国際的な資金フローを適切に管理するための十分なリソース(人材と資本の両方)を持つ金融機関に偏っている。

 さらに、クロスボーダー決済が厄介で複雑であることはよく知られているが、ここ最近の出来事によって、グローバルな財務管理に関連する課題を悪化させるサイロ化された地域資金が生じた。障害の増加によりクロスボーダー決済における摩擦が大きくなり、企業はサプライヤーを多様化し、貿易回廊を戦略的に変更する必要に迫られている。これには、為替レートの上昇、新たな銀行関係の構築、新たな税制や規則の理解と順守が伴う。

 国際決済がますます複雑化する中、財務管理人には企業のニーズに合わせた先進的なソリューションが求められている。運転資金を拘束することのない、より速く、より安価かつ柔軟な決済ソリューションが必要なのだ。

●多国籍企業となる権利を主張せよ

 暗号資産(仮想通貨)はとっつきにくいと思われがちだが、リップルの「企業財務のための暗号資産クイックガイド」は、暗号資産ソリューションが世界中の企業にもたらす現実的な価値を説明しており、先入観を払拭させてくれる。

 例えば、海外のベンダーやサプライヤーに現地通貨で支払うことができれば、国内市場以外の場所でビジネスを行う際に生じる多くの問題を解決することができる。これにより、第三者との関係が強化され、業務効率が向上し、新たな地域でのビジネスフットプリントがより強固なものになる。

 財務管理人は、他国への送金経路を十分に理解し、必要な資金の流れを正確に予測し、ビジネスにとって最も適切な価格で適切な量の資金を適切なタイミングで移動させなければならない。

 しかし、東南アジアやインド、ブラジル、メキシコのように、大手銀行であっても資金の流れを管理するのが特に難しい送金経路も存在する。リップルのグローバル決済ネットワークを利用すれば、こうした複雑な送金経路を使うことなく、世界中の数百の新しいパートナーや金融機関にアクセスすることができる。

●新たなチャンスをつかむ

 データによると、新興市場経済は世界のGDP(国内総生産)の平均50%近くを占めている。そのため、これらの地域でビジネスが成功する可能性があることは明らかだが、暗号資産ソリューションを使って新たな市場に参入する企業は、特に複雑な送金経路において優位に立つことができる。

 リップルのグローバルネットワークにアクセスすれば、送金先口座に事前に資金を確保する必要もなく、企業は自分のペースで地域での立場を構築し、従来型の決済システムよりも少ないコストで複数の場所で一度に成長機会を探ることができる。

 企業の財務チームもまた、暗号資産ソリューションを使って資金フロー計画を改善し、業務上の経費を削減することができる。また、取引条件を強化し、サプライヤーが債権を売却するのを手助けすることも可能だ。暗号資産は、財務管理者がビジネスニーズを満たし、資金を失うことなく新たな市場に進出することを可能にする、真に近代化されたソリューションなのである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://ripple.com/insights/how-companies-can-modernize-treasury-management/

This story originally appeared on Ripple Insights.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ