S&Pグローバル、新たなDeFiディレクターを募集―DeFiを最前線に

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 S&Pグローバルが、急速に発展するDeFi(分散型金融)分野への進出に向けてディレクターを求めている。

 リンクトイン上の新たな求人情報によると、大手金融情報・分析会社である同社は、同分野への進出を指揮するDeFiディレクターを採用しようとしている。これは、暗号資産(仮想通貨)およびブロックチェーン基盤技術の主流での受け入れを意味する動きだ。

 職務記述書によると、同社はデジタル資産のトレードおよびカストディの経験に加え、スマートコントラクト、DEX(分散型取引所)、そしてユニスワップ(UNI)やアーベ(AAVE)といった人気のDeFiプロトコルに関する知識を有する人物を探している。

 「当社と当社の顧客にとっての破壊的変化を深く理解している暗号資産市場参加者」と同社は記し、採用者は「発展し続けるDeFi分野の目まぐるしい動向」について常に最新の知識を保つことを期待される、と付け加えた。

 DeFiディレクターは、S&Pグローバルが分散型分野に拡大するため、同分野における新たなチャンスを見出し、DeFi企業とパートナーシップを築く責任を負う。

 採用者は、データサイエンティスト、プロダクトマネージャー、事業開発者など、組織内の他のチームと密接に連携することになる。

 報酬については、10万7100ドルから21万2975ドルの基本給を想定している、とS&Pグローバルは述べた。「この役職の最終的な基本給は、個人の地理的場所、経験の水準、スキルセット、トレーニング、資格や免許などに基づく」と同社は付け加えた。

 S&Pグローバルは、金融データ・分析サービスの主要な提供会社で、米国株式市場の指標として広く認められているS&P500指数で最もよく知られている。

●暗号資産は主流になるのか

 S&PグローバルによるDeFiディレクター採用の動きは、暗号資産およびブロックチェーン基盤技術の主流での受け入れが進んでいることを意味するかもしれない。

 これはまた、金融・商業分野でDeFiの重要性が高まっていることを示しており、同業界にとって重要な節目となる可能性がある。

 世界的な投資銀行であるシティのアナリストも、最近のレポートで、暗号資産は「変曲点に近づいて」おり、主にCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)や資産トークン化の台頭によって、ブロックチェーン技術は間もなく「数十億人のユーザーと数兆ドルの価値」を持つことになると語っている。

 世界的大企業の一部が既に何らかの形でブロックチェーン技術および暗号資産を使用していることは、注目に値する。

 ブロックチェーン普及分析プラットフォームのブロックデータは、22年のレポートで、6つの主要分野における時価総額上位100社の公開会社のうち44社が、現時点で積極的にブロックチェーンを利用していると述べた。

 具体的には、メタ、セールスフォース、アドビ、ベライゾン、エヌビディアなどの大手を含む、技術、メディア、電気通信分野の大半の企業が、既に何らかの形で商品にブロックチェーンおよび暗号資産を導入している。

 より多くの既存企業が参入する中、暗号資産分野は伝統的金融とさらに統合し、新たな機会をもたらし、イノベーションのペースを加速させるだろう。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sp-global-puts-decentralized-finance-at-forefront-with-new-defi-director-hire-crypto-going-mainstream.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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